投票参照

第231期決勝時の、#3PINK MOON(テックスロー)への投票です(1票)。

2022年1月2日 1時0分59秒

#3 PINK MOONを推します
月と女性が結びつけられる文化は多いが、おっぱいというよりは月経を介してる印象がある。月はひとつであり、おっぱいはふたつであるというのがその原因かもしれない。本文に出てこなかった月が、タイトルに英語の大文字となって現れるのは、MOONのOOをおっぱいとして見立てているからと思われる。英語でなくてはならないし、大文字でなければならない。
PINKは撫子のことであるが、日本人の女性はピンクを撫子の花の色とは認識していないし、撫子色という表現を使う気もない。ピンクはピンクである。それは、ブラジャーや、働いて自分の好きなものを買う女性像、と同様に欧米から輸入されたものであり、ファッション雑誌がすり込む言葉であり、自分から恋人に下着を見せて挑発を試みる女性と同様に、オフェンシブな女性美の形であるはずだ。だからPINK表記もしっくりくるし積極的な主人公とも相性がよい。
美人であり、おしゃれを楽しみ、同姓の盟友と秘密を共有し、恋人がいて、彼を気に入っている。まだ知らぬ母性も満たしている。「可愛い、可愛い。愛してる」は幸せ宣言に近い。
しかしその幸せはもしかしたら絶頂かもしれない。男女に関わらず、持って生まれたジェンダーが己を呪うことがある。ちょうど今期の#9でも書かれたような、全てが反転するような激しいジェンダーへの憎しみも起こり得る。
そうであるからこそ、人生の満月のような瞬間は書かれるべきだし、あまり書かれないものだと思う。

参照用リンク: #date20220102-010059


編集:短編 / 管理者連絡先: webmaster@tanpen.jp