第230期決勝時の、#9土星の周りには寿司が廻っている(朝飯抜太郎)への投票です(2票)。
予選でも書いたが、この作品には勢いがあって、そのエネルギーだけで読ませているような部分がある。
いくら上手い文章や、面白い内容でも、作者のエネルギーを感じないと、何となくつまらなくなってしまう。
この『短編』というサイトでも、以前は、こういう作品が結構多かったなと、少し懐かしい気持ちにもなった。
参照用リンク: #date20211205-165337
#9 を推薦。惹かれ合う男女を描写しつつ万有引力のイメージと重ねたり、日常性と非日常性を対比させたりしてギミックがあると思うが、全体的に明るく軽い印象なのがテーマとあってると思う。ポップな躍動感が所々にあった。
#3 予選の感想で「最終的に澤が魅力的に映る点が、この作品を小説たらしめている」と投稿していた方がいたが、私もこの読み方を支持する。読みにくさや解読できない部分がある物語をどう評価していいものかわからないので選択できなかったが、魅力は一番感じた。
#6 数万円の結界、100円のプチ結界、魔法使い、ウサギ人間、ウサギ狩り。そんなものを説明するためにウサギ人間の台詞が使われてるので作者の発想メモのように感じた。プチ結界やっぱり使って欲しいなと思う。ウサギ人間が書きたいならプチ結界いらないと思う。
#7 卑屈な人間と兄妹の関係の再構築と妹の愛らしさがよく書かれていると感じた。シンプルな文体のため内容の暗さがダイレクトに届くのが味であると思う。
参照用リンク: #date20211204-022734