投票参照

第230期決勝時の、#7愛らしい妹(たなかなつみ)への投票です(3票)。

2021年12月5日 22時13分48秒

長くなるので、内容は掲示板に。(三浦)

参照用リンク: #date20211205-221348

2021年12月5日 4時48分54秒

#3
再読してわかったのは、最終段落の映える絵と謎の爽やかさが一段落目の対になっていることくらい。四百字余りの本作を読んで「小説だ」と思わせる手腕、落語の見立てにも似た技量を感じた。

#6
魔法が使える世界でもコロナあるんだ、と思った。「プチ結界」のパワーワード然り、おかしみのバランスが絶妙。ただ、物語として面白いかと言われるとよくわからない。ウサギ人間の卑屈な感じ(そりゃ卑屈にもなるわという説得力はある)や、世界を斜に構えた視点で捉えるその捉え方が肌に合わないのかも。

#9
タイトルですでに笑うし、テンポがよくて読んでて楽しい。なぜか各シーンが、ポップでサイケな色使いの動画で脳内再生される。読者さんの感想を読んでから卑猥な視点でしか読めなくなってしまった。最終段落が急すぎて浮いてしまってるのが残念。

#7
再読して、冒頭の兄妹の対比と、語り手の性格の悪さを読み落としていたことに気づいた。持てる者である妹への羨望や妬みを、その姿を目の当たりにすることで歪んだまま反転させてしまう構成がうまい。
予選時には妹の台詞に閉塞感を読んだが、再読時は異様なものと化した自分を兄に重ねている部分があるのでは、と邪推してしまった。蛹から出た後の妹について、「虫を食べる」という形で端的に異質さを表現している点も凄い。
羽が生えてなくても羽化なのかと引っかかったが、羽化という言葉のイメージと実際の妹の姿の対比があり、語り手が兄であることからあえてそうしているのかもしれない。
淡々とした筆致が読み手を没入させ、人物の内面について明示しないことで断絶を表現し、それでもなお想像させられる。#3と悩んだが、より強く殴られた本作に票を投じる。

参照用リンク: #date20211205-044854

2021年12月4日 13時44分43秒

#3
魅力的な文章だと思う。近視と乱視のせいで遠くからぼんやりとしか見えない二人の男子高校生のやり取りを想像で補っているような書き方に思えた。もしくは、無音の映像にアテレコをしているような。

#6
カレンダーがない、という感覚と不安は、なんとなくわかる。コロナのせいでのべっとした毎日、一週間、一月、一年は数珠つながりにつながって、暦をも飲み込んで均していくいくような、そういう不安がある。
コロナワクチンの安全性や効果については詳しいことは知らないが、「プチ結界」に何となく通じるものがあるとおもう。

#7
よくできた話だなあと思った。一見自分とは似ても似つかない外見の兄弟、姉妹が、その心の奥底では同じ醜さでつながっている。普通の話なら、その醜さは大体は心や性格なんかに寄せて書かれそうなんだけど(私も妹も同じだけの心の闇を抱えていて、それは私たちの血の呪いなんです、、、みたいな、うまく描けませんが)それを外見として表現したのがうまいと思った。だからこその美しさというのはあると思う。共依存という言葉で片付けたくなる気持ちも少しあるが、この作品はもうちょっと先をいっていると思う。

#9
初デート、人のあまりいない回転寿司屋、スマホ見せ合う感じ、それだけでなんか青春って感じ。寿司も土星もNASAもこの無敵の青春の前では単なる小道具なのだ。

参照用リンク: #date20211204-134443


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