第229期予選時の、#10森へ(Y.田中 崖)への投票です(6票)。
森の美容室? と思いながら読み進み、なんだ、語り手の空想だったかと、
一緒に森の風景を楽しんでいた自分に笑ってしまった。気持ちよさそうな美容室で、
わたしも行きたくなった。美容室って実はかなり自身の生命を預けるところだと思い出しました。
参照用リンク: #date20211026-044207
想像というのは素晴らしい。想像させてくれる小説は素晴らしい、ということを改めて思った。実際の散髪は自分にとっては面倒だし緊張するし不安になるからなるべく行きたくない場所だけれど、こんな風に体を委ねて、リラックスできる場所なら行きたいと思ってしまう。
参照用リンク: #date20211018-233724
現実と夢の間のにある、何かささやかな空間の話という感じがした。
現実側から見ると、美容院?などで心地よくなることは確かにあるし、この話の主人公のように夢想にふける人がいるのもわかる気がする。
そして夢の側から見ると、この美容院は現実のものではない何かで、主人公にしか見えないし行けないお店ではないかと、空想できなくもない。
現実と夢の、心地よいバランスが表現されていると思う。
参照用リンク: #date20211017-173523
最初斜め読みした時は実際に森で髪の毛を切ってもらっているものと誤読し、そのあと再読して森は妄想なのだと知って驚いた。美容室は刃物や、知らない人との距離があって、自分としては緊張する場所なのだが、それを感じさせない森という表し方に感心した。森の中で髪の毛がはらりはらりと落ちていく光景、映像でも見たいなと思った。
参照用リンク: #date20211016-143723
こういう美容室があったらいいのにという理想を作者と共有する作品かもしれない。
あるいは、美容室で施術されている間にこういう風景を妄想してやり過ごす、楽しむ、という経験を作者と共有する作品かもしれない。
どちらにしても私には共感できるものだった。
参照用リンク: #date20211014-202739
素敵な美容院ですね。こんなところで髪を切ってもらいたいと思いました。”ドライヤーをかけられているあいだ、私は犬になっている。”比喩ではないのであれば、そのシュールさもまた素敵です。
参照用リンク: #date20211014-143948