第227期予選時の、#8豚飼いの野望(瓶八)への投票です(4票)。
豚飼いがなぜ、峠の安全のために宿を建てることを切望したのかがよく分からなかったが、物語がよく分からない方向に向かう感じが面白かった。
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豚飼いはヴェラが好きだったように、読もうとすれば読めるが、あまりそっちに寄せていない書き方がよかった。20年宿を建てるためにお金をため続けるモチベーションは、豚飼いの純粋な気持ちに支えられていると思う。その20年の間の鬱屈であるとか、煩悶のようなものを一気に飛ばしているので、いい意味で豚飼いにすごみが出たと思う。
参照用リンク: #date20210822-102408
二十年かけて家一件分、現在の日本でなら 4000万円くらいでしょうか?養う家族がいなかったにせよ、嫁の来手がないほどの苦しい生活の中、毎年 200万円をため続けたその努力の継続性と未来への展望は素晴らしいものがありました。そのような人が、職業から蔑まれるのは寂しいものがありますね。もちろん、彼ではなく領主や大公こそ、民のために峠道や宿を整備するべきでしたが。
『線香代わりに』はこの季節らしい、友への弔いの物語でした。素敵な雰囲気が描かれていました。ベートーヴェンは Beethoven なので、語頭は”ヴェ”になりませんが、わざとかな?
『最高の死に場所を探しに』もこの季節らしい内容ではありましたが、私も経験がありますが、「他人への迷惑を考えるだけの心の余裕があるなら、まだ死ななくていい」と思います。
『うろ』は…苦手な内容ですが、警鐘の意味が込められているのなら世に問う意味もあるでしょう。
『ゴーヤ姫』はシュールな感じが気に入りましたが、著名人や国賓は辞めたくても辞められないのが難しいところですよね。三十年の労苦は、できれば「敵対勢力や暗殺者から姫を守ること」であってほしかったです。
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