第227期決勝時の、#8豚飼いの野望(瓶八)への投票です(2票)。
再読して違和感がないのが本作だった。次々に現れては消えていく登場人物たちの人間くささと海外翻訳を思わせる文体、何より物語としての完成度が他作品より秀でていると感じた。ラストの絵も面白い。噛むほどにじわじわくる、スルメ的作品。
参照用リンク: #date20210906-215309
予選でも書いたけど、豚飼いの、良く分からない情念だけで物語が進んでいく感じが面白いと思った。
現実というのは案外こんなもので、その人がどう考えて、どう行動したかに意味を与えることは、本来できないのかもしれない。
もちろん、物語に意味を与えるという方向での書き方もアリだし、表現として必要だったり面白くなったりする場合もあるのだけど。
参照用リンク: #date20210905-171801