第226期決勝時の、#5狩人(霧野楢人)への投票です(3票)。
今期殴られたのはこの作品だけだった。
一文目から緊張感に溢れ、それが死と隣り合わせの感覚に繋がり、いったん森や生命へと広がってから再び死へと収束する。私は実際の猟師についての知識を持たないが、小説における面白さは知識の正しさとは別の次元にあると考える(もちろん限度はあるが)。本作は何度読んでも息を飲み、猟師の目と獲物の目がまっすぐに合う瞬間に居合わせることができる、優れた作品だと思う。
参照用リンク: #date20210808-220928
実在するとある狩猟民族の狩人の歌とでも言われたら信じてしまう。
獲物との絆や、命に向き合うことで練り上げられた精神の高尚さに、虚構の臭みがない。
参照用リンク: #date20210808-144238
表現に最も熱と力を感じました。内容自体は個人的に好みではないはずなのですが、
読んでいるあいだ、こちらの気持ちを離そうとしない、畳みかけるような言葉に引かれるように、
目を離すことなく、最後までじっとその場を見守っていたような気にさせられました。
参照用リンク: #date20210808-061535