第226期決勝時の、#4夏の住人(euReka)への投票です(3票)。
予選投票の機会を逃し悔しいのでひととおり感想を。全作面白かったです、に加えて少し。
「二日目」
読んでいて駄々をこねる子供に恐ろしさを感じたのは自分に何かしらの後ろめたさがあるからでしょうか。無垢のようでいて、(本当に無垢でも)全てお見通しの上で父親を糾弾しているかのような攻撃性を感じました。
「何より大事なことなので」
過去に囚われすぎると前に進めなくなる、という命題(ど真ん中のニュアンスではないと思いますが)は身に覚えがありました。それってもう死んでると同じやんみたいな。
「鬼」
亡き娘を求める思いが繰り返されるうちに変容しながら焼きついていくように感じました。鬼というのはそのようにして生まれるのかもしれませんね。淡々としているのに情念がすごい。
「夏の住人」
詩的な響きがあるタイトルに対して内容がしょうもないけど、たぶんこのテーマには誰しも思うところがあるんでしょう。結局一番印象に残ったのと、自分なら何円だろうか、と考えることができる開かれた感じが良かったのでこちらに投票します。
参照用リンク: #date20210808-234857
夏と冬は、ほかの季節と比べて好き嫌いがはっきりしていると思った。とりわけ夏は、その暑さと開放感から、青春と親和性が高く、はまる人にはとことんはまるし、そうでない人はただただ本当に嫌な季節だと思う。冬が嫌いな人は夏が好きな人が多そうだけど、夏が嫌いな人が必ずしも冬が好きというわけではないような。夏に輝ける人もそうでない人も、せめて麦茶くらいは飲んで、少し涼しくなる権利はある、という意味で、麦茶ゼロ円は良心的だと思った。
参照用リンク: #date20210807-095310
”夏という季節に青春のすべてを捧げた”ことに一億円の価値が見出されていることは素晴らしいと思います。…評者は夏は部活で、炎天下のグラウンドにいた記憶しかありませんが、それも言うなれば“夏という季節に青春の全てを捧げた”と言えるのかもしれません。
『狩人』は、もし対象が熊であるのなら、“逃がしちゃ駄目だろう”、猟友会の数人がかりで確実に仕留めます。獲物との生死を賭けた”対決”であるのなら、ヘリからの情報に頼るのは邪道です。それらの点で、どっちつかずの中途半端さを感じてしまいました。
参照用リンク: #date20210805-091724