第222期予選時の、#8Num-Amidabutsu_ENTER(志菩龍彦)への投票です(4票)。
序盤の視点の位置で、語り手がどういう存在なのかわかるのが巧み。その後、
亡き人たちの登場で時間軸が揺らぎ、機械やプログラムの登場で語り手の生存がわかり、
最後にタイトルの意味もわかる。すごくよかったです。将来的にありそうな葬儀ですね。
参照用リンク: #date20210331-230900
今期作品の『大往生』と同じで、孤独な主人公が人生や死に向き合う話だが、『Num-Amidabutsu_ENTER』のほうは、より現代性や皮肉がこもった作品だなと思う。
コンピュータ内のプラグラムの葬儀なんて、どこまでも虚しいだけなのだが、それでも何もないよりはましと考えてしまう感覚というのは、確かにあるのかもしれないなと。
参照用リンク: #date20210326-165539
自分の死後のことなんて当人にはわからないし、孤独な人にとっては参列する人もいない、と考えたとき、葬式の意味を考えさせられるお話でした。皮肉な結末にも感じますが、いかにもショートショートっていう感じでもあります。
参照用リンク: #date20210321-143028