第22期予選時の、#8遮断機越しに(戸田一樹)への投票です(3票)。
こんな言い方をするのは失礼に当たるかとも思うが、私の中では今期の新人賞である。以前読んだ覚えがあったが、どんなのだったかと思って記録に当たったら、七期に『無風状態』で参加されて以来である。
あの作品に比べれば充実いちじるしいものがある。実はこんな事を書くのも読者の勝手というもので、作者は案外、凡俗に理解されなかったので程度を下げたと思っているかも知れない。いずれにせよ、私は良いと思ったので、投票する。(海)
参照用リンク: #date20040607-123948
寂れたような空気がいい。「自転車に乗ったセーラー服の高校生」「老婆と少年」と同じフレーズが繰り返し使われていて、それが空気を作っているように思う。遮断機の向こうはまた別の世界、ということでいいのかな? あっさりすっきりしていて、自分としてはちょうど良かった。
参照用リンク: #date20040605-192649