投票参照

第213期予選時の、#14つながる、あるいは、おそれる(たなかなつみ)への投票です(3票)。

2020年6月30日 21時5分47秒

真っ白な部屋が現実に存在するのか、あるいは登場人物の心象風景なのかは分からなかったですが、とても好きな作品でした。ほんの些細な反応が返ってくるだけで人は自我を保ち得る存在なのかもしれません。つながるの意味は明白ですが、おそれるとはどういう意味だろう。真っ白い部屋の中で更なる一歩を踏み出すことだろうか。あるいは部屋から出ることだろうか。

参照用リンク: #date20200630-210547

2020年6月20日 18時14分38秒

正直何かよくわからなくて、ただ漠然ともやっとした怖さが残りました。ホラーらしさ溢れる作品と思います。

参照用リンク: #date20200620-181438

2020年6月17日 16時28分38秒

「真白な部屋」というのは、孤独や、孤独に対する恐怖を表しているように思える。全面真白な部屋に突然放り込まれることは、恐怖以外の何物でもない。
しかし、何もない真白な部屋には「四角い箱」が置かれていて、それだけが〈存在〉を感じさせる唯一のものになっている。もしその箱さえなかったら、自分が存在しているかどうかの確信さえ持てなかっただろう。存在というのは、他者に(誰かに、何かに)認知されることで初めて成立するものだと思うし、主人公は、他者である「箱」を通して自分の存在を認知できたのではないだろうか。
そして〈他者〉とは、それがただの箱であろうと、世界とつながるために必要なものであり、この箱は最後に残された希望のようなものだったのだろう。
この作品では、他者を、人間ではなく、ただの箱として表現することで、希望にもなりうる(もちろん絶望にもなりうる)他者という存在の本質を考えさせるものになっていると思う。

参照用リンク: #date20200617-162838


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