第21期決勝時の、#18「月刊キレイ」5月号 巻頭特別インタビュー MUROIメイクの提唱者・室井みち子さん(妄言王)への投票です(2票)。
「言いたいこと」と「オープンカーも音楽も、そして花束も」は、どちらも私の頭の中の同じ位置にある。どちらも少女漫画だ。
怒りらしい怒りの描写も伏線もなく最後に味方を殺し人血にけがれた「馬切茂作」と、孤独の中で人生を悔い、偶然現われた坊主に殺されながらも母と共に埋めてくれと頼む「むかし語り」、どちらが物語としておもしろいかといえば「むかし語り」だ。突然現われたなぞの坊主に殺されるなど、この作品は最後まで筋の通ったファンタジーであり、一向の一揆における百姓という存在が曖昧である「馬切茂作」よりも評価している。だが、散文詩調に書いたためにか、さほどおもしろさを感じないのがもったいない。
「月刊キレイ」の室井みち子さんは、あの方がモデルと思われる。確かに彼女は、自分はナチュラルメークをしているのにも関わらず、テレビで見るメイク実践では視聴者モデルに(NHKにも関わらず)ものすごいシャドウをいれている。室井さんは普段からこの作品のようなことを考えているのかもしれない。でもそれを実践することができないでいるのかもしれない。作品自体は、正論といえば正論で、前向きな説教かと思えば、ラストに妙なねじれがあり、編集の女性がマヌケでかわいらしい。
参照用リンク: #date20040522-191322