第208期予選時の、#2片凝り(絲)への投票です(2票)。
個人的に、208期は独創的な作品が多くてとても楽しめました。これぞ短編!という印象を受けました。
『片凝り』について
読みにくいけど面白い。肩凝りという状態は、誰とも共感しえない孤独を表した言葉なのかもしれない。
孤独を感じ、自立しえない状況が「凝り」ならば、終盤で彼女の凝りが彼に伝染していく様子は「片凝り」が「両凝り」になったようで、おかしくもあり恐ろしくも感じました。
参照用リンク: #date20200118-150542
『惑星ナイーブ』はリズム感がよく、夜空を見あげて星を思う様がとても美しく感じ、『名探偵朝野十字の妖精課題』は優秀な人ほど謙虚であるという描写が美しく感じられ、選択を迷いましたが、本作品は著者のスタイルである、旧仮名遣いによって性的状況をうまくほのめかす描写が一幕の舞台を美しく際だたせているように感じました。
参照用リンク: #date20200115-100735