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2019年11月2日 20時20分50秒


優れた物語というのは幾たびの再読にも耐えうる作品のことである、という話を聞いたことがある。磨耗しない作品とでもいうのだろうか。
本作を読む度にわたしは心かき乱され、わたしたちが普段当たり前にしている行為や感情が実はとてつもなく尊いモノなのではないか、という恐れにも似た感情を抱かされる。
主人公が最後に生命を賭してまでした呼吸は、誰とも取引されず共有もされない。かつての人類がそうであったように、自分のためだけに主人公は祈りを捧げている。それが信仰ということなのだろう。

参照用リンク: #date20191102-202050


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