投票参照

第198期決勝時の、#5新しい名前の子供たち(qbc)への投票です(1票)。

2019年4月3日 17時46分0秒

改めて読み返してみると、これはれで話として成立していると思えるし、それなりに面白みもあると思う。そして最後の方に出てくる「嘘の物語」というのがこの話の趣旨ということか。
ここでいう「嘘の物語」には、おそらく〈物語には嘘も本当もない〉という含意があり、そのことを伝えたいということかもしれない。
物語というのは、誰かの視点によって切り取られた、いわば人工物であり、そのことをもって全ての物語は虚構であると考えることも出来るだろう。
しかし、そうした考えで止まっているだけでは、視野に広がりがないし、少し寂しい気もする。
たとえ物語は嘘であっても、現実は進んでいくし、われわれは生きていかなければならない。だから、物語は嘘っぱちだといって「はは。ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは。」と笑っているわけにはいかないのではないかと思う。
あるいは、〈嘘から出たまこと〉という言葉があるが、小説とはそういうものを目指すものかもしれない。

今回は、物語について考えるきっかけを貰ったので一票。(euReka)

参照用リンク: #date20190403-174600


編集:短編 / 管理者連絡先: webmaster@tanpen.jp