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第196期決勝時の、#8箱庭の塔(たなかなつみ)への投票です(1票)。

2019年2月3日 20時22分12秒

「与えられるもの」を適切な形に積んでいく作業は、ゲームのテトリスをイメージさせる。次々に与えられるものをただ処理していけばいいだけなら、それはただのゲームでしかないし、きちんと処理すること以外に何も考えなくていいということにも、どこか恐ろしさを感じてしまう。しかし、われわれが「仕事」と称して行っているものは、往々にしてそうした「ゲーム」的な部分も多いし、それを行った結果、どのような問題が生じるのかということについて深く考えることはあまりないように思える。誰でも、目の前にある仕事をこなすのに精いっぱいで、それ以上先のことなど考えられないのだ。しかしその結果としてもたらされるものは、大げさに言えば、深刻な環境破壊や原発事故、あるいは大量に人を殺す戦争だったりする。
この作品は、そうした、深く考えないで行われる「ゲーム」的な営みの危うさを訴えているようにも思える。(※この感想文には、ゲームそのものを否定する意図はない)(euReka)

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