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第196期決勝時の、#4宝島(霧野楢人)への投票です(1票)。

2019年2月7日 5時12分20秒

読み返せば読み返すほどに、物語に取り込まれていく感じがして、個人的にはとても綺麗な作品だと思いました。
まずもって構成が綺麗なのは言うまでもないのですが、そのところどころに何気なしに出てくる言葉が後にあらためて登場して、物語の枠組みが確定していく綺麗さ。
突拍子もない話ではなくて、どこにでもありそうなエピソードが重ねられてきたからこそ余計に、最後のエピソードが人為的なものとオカルトとの間の線上で放り出され、ここまでの語りのどこまでが事実でどこまでが単なる伝承なのか小さな揺らぎのようなものが発生し、読了後、深く考えすぎなのかと、自身が読んで解釈したつもりのものもあやふやになっていく感覚に囚われたのが気持ちよく感じました。。
何より、言葉の選び方が隅々まで丁寧だという印象が強く、惹きつけられました。

参照用リンク: #date20190207-051220


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