第195期予選時の、#5%窶ヲ(塩むすび)への投票です(4票)。
相変わらず残酷な話なのだけど、読んでいると不思議と心が静かになる。この作者の作品はいくつも読んでいるので、今更驚かないということもあるのだけど、それだけではなく、残酷な物語によるカタルシスのようなものもあるのかもしれない。あるいは子供の頃、昔話や怖い話を聞いた時の感覚に似ているような気もする。
ただし、一番最後の「窶は鉞に目をやった。姉はそれを追うように鉞を見た。」という部分がよく分からなかった。(euReka)
参照用リンク: #date20181231-210906
感情を示す文字は並んでいるが、それ自体が訴えるのではなく、家族という牢獄で呪いの言葉が人の行いを頑なに定め、ひたすらに人が殺されて崩壊し、また身勝手な牢獄が出現すると読みました。酷な話なのに感情が揺れずに読めてしまう作りが面白く感じました。
参照用リンク: #date20181230-172057
血筋の因縁という背景が、僅かな読書経験の中から枯木灘を思い出させた。次いで感じたのは人間の弱さ。適当に話を切り上げるよりはこのくらいの暗さまで書き切った方が潔いんだろうな。タイトルと名前の正確な読みはわかりません。
参照用リンク: #date20181230-172029