第194期決勝時の、#6井上(qbc)への投票です(2票)。
表現されている世界観は小さなものだけど、破綻がなく、同時に広がりを示唆していて、変に完結しきっていない。お手本になる作品だと思った。
参照用リンク: #date20181209-121413
前回に続いて、今回も「物語」がテーマになっており、個人的には物語というものを考えさせられる作品だったので一票入れたい。
この作者にとっての物語というのは、人生の意味を知ったり現実を認識するためのものということらしく(前作の内容から推察)、あくまでも俯瞰する対象でしかないようだ。
しかし私の考える物語というのは、それとは多分違っていて、生きていくことそのものが物語だというふうに考えている。ある状況の中に放り込まれた人間が、どうもがいて、どういう方向に転がっていくのかということが物語になるのだと思う。よく、人が歩いた後に道が出来るというけれど、物語というのはその道のようなもので、人がいれば必ず生まれてくるものだろう。そういう、生きていく上でどうしようもないものが物語になると思っているし、物語の力というのはそのどうしようもないもがきに対する共感のようなものじゃないかと思っている。なので、それを俯瞰するという感覚は自分の中にはあまりないなあと思う。(euReka)
参照用リンク: #date20181205-211600