第192期予選時の、#9彼岸の森(塩むすび)への投票です(3票)。
内容は悲惨だが、言葉が比較的簡素なせいか、落ち着いた雰囲気さえ漂っている。絶望の向こう側には、もしかしたらこういう静謐な世界が広がっているのかもしれない。(euReka)
参照用リンク: #date20180930-221001
異常さのなかから、ある種の正常さを感じ取った。観念だけではなく、死へのプロセスの描写が現実性を生み、そう感じさせたのだと思う。そこには今までの作者の作品にはない生々しさがあった。
参照用リンク: #date20180924-115433
雨が「ずっと」「降り続いていた」ことを強調する意図は何だったのか気になったものの、その後はするすると読めた。父の殺害が初めて自分が為せた仕事だと感じる点はかなしいが、それが根拠であっても主人公がこの世界でやっていける(生きていこう)と考えているのは辛うじて救いであるとも思う。その一方で、主人公はこれから死出虫の夢に毎晩うなされるのかもしれない。暗い話だが、色々と感じる部分があった。
参照用リンク: #date20180916-010733