第183期決勝時の、#5赤瓦の屋根は海の向こう(青沢いり)への投票です(2票)。
#3
断片的。シンプルな描写と言うには言葉が足りないように思う。
#5
丁寧なつくりに好感が持てる。奇をてらわないぶん安心する。「それはたぶん私じゃない」に、新しい顔を持つことへの摩擦を感じる、その青さがいい。
#13
「憎しみは消えることはない。」の段落が何度読んでも頭に入ってこない。特に「だとすれば、」以降。全体的に文章が冗長で回りくどい印象がある。
#14
人物に焦点が当てられているようで、その実、人が描かれていないように感じた。結局、芸術とは何かみたいなことを言いたいのかなと思った。
#15
透けて見せるつくり。どうも作者さんの描く人物は私とは合わないようで、拒絶反応が出てしまって困る。それだけ巧いという意味で。
#16
ものとして扱っているのに形や色を全く描かないという、抽象的な書き方が巧いし面白い。私なら名前はつけないだろうが、そこは好みの問題かもしれない。
#16と悩みましたが、今期は丁寧なつくりと安定感から#5に。
参照用リンク: #date20180106-054741
予選票を入れた「落ちようと思って」か「赤瓦の屋根は海の向こう」のどちらかに決める。
「落ちようと思って」のむむむ感は好きであるが、文字数を考えるともう少し内容を深められたとも思う。1000文字にした方がいいとは言えないが、637文字で本当に良かったのであろうか。全てを語り尽くしていないところが引っかかっている。
「赤瓦の屋根は海の向こう」は内容の平凡さが少し気になっている。所謂、上京してノスタルジーを感じるといった平凡さに他候補と違った弱さを感じる。それでも、この作品はそれでいいと思う。この何気なさがいいと思う。
参照用リンク: #date20180103-150554