第177期予選時の、#8アプローチ(わがまま娘)への投票です(3票)。
最後まで読むと、ああなるほどと思うのだけど、前半は、何の話をしているのかよく分からない。そういう書き方もアリかもしれないが、少しもったいないというか、工夫が必要な気がする。
内容については、トイレの悪臭という、普段あまり考えたくないようなものを題材にしているのが面白い。トイレの悪臭はネガティブなものだけれど、そのことをめぐって繰り広げられる行為(掃除や、それを見守るまなざし)には、むしろ爽やかさがある。そして憧れや恋に対する無条件な肯定感がいい。(euReka)
参照用リンク: #date20170629-001313
ささいな日常の一幕で、共感を覚える作品でした。
これ、タイトルといい、トイレ掃除をアプローチと捉えているんですけど、
必ずしもそうではないんじゃないかなあ、なんて思える、読者に想像の選択肢を残す辺りが、
ただ日常の話を書いただけではないんだぜ、なんて作者は思っていると深読みしてみたり、してみたり。
書き出しはカズキの一人称だと思うんですけど、途中から三人称と合わさった感じで、少し読みにくかったのが残念です。
恋のアプローチ、だと思っているカズキの、徹頭徹尾の一人称で良かったんじゃないかなあ。
(弥生 灯火)
参照用リンク: #date20170625-200254