第177期予選時の、#11ビゼーの交響曲(宇加谷 研一郎)への投票です(2票)。
「ちょっとだけちがう世界を演じてみる」という行為は、小説を書く行為に似てるなと思う。小説を書いているときも、登場人物を通して何かを演じている気分になることがよくあるし、いくらその世界に浸っていても、時間がくれば現実に引き戻されてしまう。なかには、どっぷりとフィクションに浸って戻れなくなる人もいるかもしれないが、それでもどこかで現実と折り合いをつけなければならなくなる。
そういうことを考えていると、この作品は、奇妙な即興劇について書いているというより、小説について書いているんじゃないかという気がしてしまう。
現実や、フィクションや、演じることについて、いろいろと考えさせられる作品。(euReka)
参照用リンク: #date20170629-001313