第176期予選時の、#1遠い過去に存在したはずの街について(たなかなつみ)への投票です(2票)。
前期の作品にも漂っていた、ある種のおもむき。それが今作にも感じられました。この作者さんの作風なんですかね?
前期の作品は、ちょっと神学みたいでとっつきにくかったですけど、今作は物書きというアプローチのあるおかげか、ついていけました。
物書きと削除屋。同質なんじゃないの? いや、わたしそのものが二つの存在と同じなのか? 興味深いです。
私は内容を十二分に理解したとまでは言えませんけど、他の方(特に物書き)なら味わえることが多いのではないでしょうか。
根底にあるのは分かりにくい世界観でも、分かり易い設定を込めてバランスよく読ませられる、というのは参考にしたいと思いました。
というわけで、一票☆(弥生 灯火)
参照用リンク: #date20170528-192627
好み。淡々としていながらも、やや冗長さが感じられる語りが一定のリズムを生んでいる。誰かが作者さんの他の作品を詩だと評していたのもわからなくもない。書き手の透明性みたいなものが抜きん出ていて、読みながら静かな心地になれた。唐突に現れる「没した」は繰り返されると可愛らしいという発見があった。
参照用リンク: #date20170527-034929