第166期予選時の、#12仕事(euReka)への投票です(1票)。
『夢の中じゃなくてほんとうに会えたら、あなたの顔を10万年くらいじっくり眺めるつもり』
私にとって小説を読むということは結局のところストーリーそのものよりも、自分を鷲掴みにしてくれる一文があるかどうか、というところに集約されていくように思う。こういう意味でも読者というのは実にわがままで、求めてばかりの恋愛初心者のようなところがある。
『夢の中じゃなくてほんとうに会えたら、あなたの顔を10万年くらいじっくり眺めるつもり』
この一文が実にいいな、と思う。燃やし尽くす者とすべてを凍らせる者は決して出会うことはない、という状況設定がこの一文を、とても魅力的にひきたててくれる。
参照用リンク: #date20160731-225336