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2016年7月31日 22時53分36秒

『夢の中じゃなくてほんとうに会えたら、あなたの顔を10万年くらいじっくり眺めるつもり』

私にとって小説を読むということは結局のところストーリーそのものよりも、自分を鷲掴みにしてくれる一文があるかどうか、というところに集約されていくように思う。こういう意味でも読者というのは実にわがままで、求めてばかりの恋愛初心者のようなところがある。

『夢の中じゃなくてほんとうに会えたら、あなたの顔を10万年くらいじっくり眺めるつもり』

この一文が実にいいな、と思う。燃やし尽くす者とすべてを凍らせる者は決して出会うことはない、という状況設定がこの一文を、とても魅力的にひきたててくれる。

参照用リンク: #date20160731-225336


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