第162期決勝時の、#6卓くんとの再会(三浦)への投票です(2票)。
三浦版『時をかける少女』に一票。
千字という原稿用紙2枚半の枠組みのなかでよくこんなにまとめられたものだと感心。なおかつ、ただのあらすじになっていないところに作者の技量と経験をかんじる。
参照用リンク: #date20160408-215516
三浦「卓くんとの再会」
予選投票で感想を書いた。
なゆら「女の子は泣きながらドーナッツを食べる」
この表現の工夫はとてもおもしろい。お話は、2人の登場人物の会話劇。
主人公(?)の「女の子」は、このお話のなかできわめて屈辱的な立場に据えらている。また、「危険である」「店員」は口がとってもすべっている。
店員は悲しんでいる女にきわめて自覚的に攻撃的な言葉を投げかけており、その残酷さが、表現の工夫とまじわって初読のおもしろさを生み出している。
反面、書かれている内容にざらつきを覚え、会話の中身へ立ちゆくと、自分が残酷な面白さに浸ったということを自覚させられる。
けど、店員は最後にきっぱりと断られる。その点、最後のやりとりはアフターケアとしても働いた。もちろん、「空いているお席」は嫌味にもとれるが。
白熊「草を食べる社員たち」
俺ならF5連打する。出勤は憂鬱だと思った。
設定を紹介してもらい終わった時点で作品が文字数に達した。
かんざしトイレ「街」
恐怖に由来してトイレや入浴が「おっくう」になるのは面白い。
怖さに適応するために鈍感になってゆくという感覚は、自分にはない。
ただしその意味での「おっくう」と「街」を覚えることに「おっくう」となることとは同様か。この点は、感想として、自分は留保を残した。
投票は趣味で「卓くんとの再会」
参照用リンク: #date20160408-003614