投票参照

第16期決勝時の、#3白昼夢(南)への投票です(2票)。

2003年12月16日 3時52分37秒

どうして散々○○○や×××をXYZされているこの僕が、今さら感謝などしなくてはならないのか!
と、そんな傲慢な憤慨もありながら、まあ大瑕瑾を優勝とまで評価してくれた事については、もう少し素直に感謝して年齢相応に大人になってもたまには良いのでは、と思うし、何より空いた時間もあるので、まあ徹夜覚悟で決勝投票をしてもいいかなと。

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カアル
今の僕にはよく価値が分からない。ただ他の人の感想を読むと、ひょっとして文章を吟味する第三者を納得させるには、構成とか描写とか薔薇麒麟とか、つまり僕がとてもじゃないが使いたくても使えない技術が必要なのかなあ、とは感じる。

昭和三景
昭和三景というタイトルからなんとなく「昭和の三景を扱っているのだろう」と想像できるし、空行で区切られている三つの部分が三景に相応するという事で、まず間違い無いとは思う。そして僕には一の部分が「かせいじん=アメリカ軍」、二の部分が「原爆」、三の無茶苦茶な部分が「狂った日本」を表しているのかな、と少々貧困な発想しかできず、そういった単純な事ではない何らかを意図しながら書き手は書いたのではないかとも想像するのだけど、今の僕にはそれ以上解読できていない。

白昼夢
とても綺麗に書いていて素晴らしい。「坊主が白湯のようなものを持ってくる」などのイメージ自体も面白いし、改行多しが夢のスローモーな雰囲気(もどかしさ)に合っている。ただ後半が「ただ単に意味の分かりにくいもの」になってしまっている気もする。そして僕にはとても書けないが、「白昼夢」みたいなのが書ける人は意外に多いのでは、という気もする。

カタカタ
これは細かい部分の指摘になってしまうけど、冒頭の二行、「片肩?かたかた?カタカタ?」と「私は今まさにカタカタ状態」がつながりにくい。
さてラスト、おそらく「二人は心を共有し合えた」という意味だろうとは思うのだけど、僕にはどうしてもこの二人が共に分かり合えるとは思えない。その原因はおそらく、「はめてあげましょう」「かわりに僕の左目を」といった左目の彼の非献身的積極性だろうと思う。

頼むよ サンタ
「パパ!」ママのこの不自然な言動が気になる。クリスに隠したいのなら「そうね、パパに聞いてみましょうか」なんてパパに託す真似はしないのでは。しかもこんな軽率なパパに。
良い悪いの問題から離れると、名前の「クリス」とか「サンタを追求する行動」とかは、男の僕にしてみればミキハウスCMに出てくるような可愛い少女以外にあり得ないのだが、女の人にしてみれば「ときめきトゥナイト」の鈴世のような可愛い少年以外にあり得ないのだろうか。

竹井さんの傘
「小さいころ、わざと傘をささずに帰る」「そんなのは子供のやることだ、とどうしても」この竹井さんの主張が、やっぱりよく分からない。ただ単純に、傘を捨てるという行為が「投げ出し」「責任放棄」を意味しているだけの気もするけど、もっと深い事を隠喩しているのかもしれないし、結局竹井さん(まあ、書き手)の言っている真意を感じ取れる人は楽しめるし、感じ取れない人は楽しめないのかも。
ただそういった、真意を遠まわしにするような竹井さんが、積極的に自分について能書きたれるような鼻につく真似をするだろうかとは思う。
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と、いう事で、色々と書いた挙句に、無しにすると格好良いかと思ったけど、それも書き手の皆さんとしてはがっかりすると思うので、「白昼夢」という事で。

参照用リンク: #date20031216-035237

2003年12月15日 16時36分47秒

予選で推した「白昼夢」「カタカタ」の両方が通ってしまった。本当は「幼い木」がイチオシだったのでつらいところ。
でどっちかというと「白昼夢」。上手さではカタカタが上な気がするが中身というかアイデア・テーマの深さでこっちではないか、と思う。というかカタカタも浅くはないがなまじ「カタカタ(音)」上手い分、わかりやすくというかちょっとエンターテイメント風な読後感になってしまった。でもカタカタもいい。むしろカタカタのやり方であればもっとどんどん書けると思う。白昼夢ではもう書けない。この点で今回は譲ってくれい。
もっと読みたいのはカタカタの方の人でもある。また書いてください。白昼夢の人は次は同じ手通用しないのではないだろうか?

参照用リンク: #date20031215-163647


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