投票参照

第148期決勝時の、#21愛していると描かせてほしい(まめひも)への投票です(3票)。

2015年2月8日 23時12分34秒

『ひじき』
日常の中の些細な大事件を切り取った点はいいと思うし、読んでいて面白かった。ただ、後半の一般的な教訓じみたオチがもったいない。増えすぎたひじきに対する純粋な驚きだけを描かれた方が私は好きです。

『盛者必衰』
これはたぶん、淡々とした解説的文体で書かれるよりも、より彼らに肉薄した、読者が同調できるような文章の方が効果的なのでは。記号的な生き物が生まれ増えて死ぬ、そういう記録を読んでいるようにしか思えなかった。バランスが難しいところかもしれないけれど。
というか、この手の話は既視感が強すぎるのでよほど斬新な仕掛けがなければ面白くはならないのではないか。

『愛していると描かせてほしい』
この作品も既視感がある。それでも読ませられるのはひとえに作者の技によるのだろう。うまくまとまっていると思う。好みのモチーフでもあり、今期はこちらに投票する。ただ、強欲な一読者としては、より鮮烈な読書体験を願うものです。

参照用リンク: #date20150208-231234

2015年2月8日 22時19分11秒

好みを言えばもう少し起伏を抑えてほしいところはあるのだけれど、才能というものに対する葛藤を描こうとしているところに票を。

参照用リンク: #date20150208-221911

2015年2月7日 15時37分48秒

『ひじき』
きっと主人公にとってはもう何気ない出来事なのだろうけど、やはり思い返すと温かく、素敵だと思わされました。
ただ、「嘘だけど」をあとから思い返す、というのに少し違和感があるように思いました。ぼそっと言われたことが聞き取れているなら、電話からレンジに入れるまでの間なら覚えていられるような気がして……

「愛していると描かせてほしい」
愛情、苦しみ、悲しみ、妬み……といったお父さんや周囲の人々の感情が、直接的に書かれていないものも多い中でひしひしと伝わってきました。
『白いキャンバスの上に青い線がしん、と引かれた瞬間、私はこの子の鮮やかな叫びを聞いた。』
この表現で娘の運命(とまで言うと若干大げさな気もしますが)が一気に変わるように感じられました。
 

「盛者必衰」
オチを読んで、「ああなるほど!」と思わされ、面白いと思いました。
ただ、前半部分がもう少し自然に感じられるともっと面白いと思います。読んでいる途中に、たとえ話かなあと感じてしまったので…

参照用リンク: #date20150207-153748


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