第144期決勝時の、#10哀れな祈り(スナヲ)への投票です(1票)。
書くだけ野暮かもしれないが作者の工夫に誰も言及しないなんて有り得べからざることではないか。
最後まで骨を拾い続けたのは妻だった。
連れて帰ってあげる
骨壺は胸を押し潰す程軽かった。
正確には、お墓に、壺、入れようか、と妻は言った。
食後に飲むのが服薬ゼリーで包んだ白い粉末だけ
胸を押し潰す程ではなく、ただ虚しく軽かった。
妻は、食後何も飲まなかった。
軽いのに、私の胸を押し潰すようだ。
全部帰ってきた
参照用リンク: #date20141004-035313