第137期予選時の、#13三日月の夜の帰り道(西直)への投票です(4票)。
またまたギリギリに取り急ぎ投票します。ごめんなさい。
今期はこの作品がやはり一番印象に残りました。
食べ物として月を見ると言うのは楽しい発想。自分の中では満月はふっくらした白桃のようなイメージで、三日月はホワイトチョコレートのようなカリッとした食感のイメージがあるのですが、どうでしょうか。同じ月でも想像してみると全然違うもののように思えるから面白い。
参照用リンク: #date20140228-133310
タルホイズムである。
シニフィエ・シニフィアンの話をするつもりはないけれど、「三日月」ということばが出しゃばりすぎているようで、目に余った。
俺が書こうとしたら「三日月」はぎりぎりまで使わずに(「それ」とか「弓なりのもの」とかはぐらかして)最後の最後で空に浮かぶ三日月と並べてみせたり、――あるいは「白桃」や「チョコレート」に並ぶ素材としての「三日月」に、できる限りの想像を注ぎ込んだりしていただろう。アクの強い幻想が好きな人間としては、タルホイズムは少々味気ないのである。
しかし、時折はさみこまれるリアリティのある諸々(「コンビニ」や「孤独のグルメ」やら)が、一方向的に進みそうなメルヒェンを実在感という膨らみをもった夜想に仕立て上げている部分などには、目をみはる。
固有名詞は息が短いとよく言われるが、つまりそれは、少し先の未来を先取りしてノスタルジィを放ってくれるからなのだと思う。(私たちが現在を見るとき、それはもはや過去になっているのと同じことか)
ともかく、そんなタイムカプセル的イメージもゼリーで固められたような月夜にお似合いのよう。
(楡)
参照用リンク: #date20140228-132919
三日月って食べものだったのですね。満月も。
そして甘いんですね。満月は白桃みたいで、三日月はケーキとあわせるとおいしい。
どんな味なんだろうなあ、って一生懸命想像しましたが、あまりよく浮かびませんでした。
けれどグラスが青みがかっていたり、屋台だったり、食べなくとも眼に楽しかったです。
参照用リンク: #date20140217-012226