投票参照

第125期決勝時の、#10手乗り象の夢(あかね)への投票です(2票)。

2013年3月6日 3時12分28秒

『小石』
箇条書きにしてリズムを生み出すのは確かに効果的かもしれないし軽めの文章ともマッチしているのかもしれないけれど、残念ながらあまり面白いと思えませんでした。軽い話を軽く書くのではなく、例えばこのテンポや軽さでもって重いテーマを描かれていたらまた違っていたかもしれません。(軽いって言葉に他意はないです念のため。)

『手乗り象の夢』
非日常が日常化している夢特有の感覚や、「愛情を持って接してやりながら、どうすれば、驚かしたり、さみしがらせたりできるのか? よくわからなかった。」という文章のやや冷めた人間くささみたいなものが静かに響いてきて好みでした。
ただ、体裁や文章がやや粗いようにも感じました。ほか二作品が体裁や構成を工夫されているので余計に目立ってしまったのかもしれません。単に文章のテンポというか呼吸みたいなものが私とは合わないだけなのかもしれませんが。

『内地のイメージ』
その土地に対する偏ったイメージを逆手に取っていて、とても面白かったです。三作品の中ではもっとも文章が練られていて読みやすく、注を使った構成も巧いと思いました。
ただ、話全体としてはちょっと物足りなく感じました。このオチだと「こういうこと言われたんですよ」って遠回しに書いた日記みたいな印象があります。いっそのこと熊を出すとか、もっとはちゃめちゃにしてもよかったのでは。

というわけで『内地のイメージ』と悩んだのですが『手乗り象の夢』に一票。

参照用リンク: #date20130306-031228

2013年3月2日 23時27分29秒

 どれも魅力的で迷ったが、こちらを選んだ。
 他の二作はどちらも形式がユーモアで読み応えがあり面白い。特に「内地のイメージ」は私自身道民であることもありかなり好きな作品である。二行目から違和感に眉をひそめ、まもなく事態を理解して笑いがしばらく止まらなかった。
 しかし「手乗り象の夢」は他作品と比べてより「すごいな」と思える空想だった。ありがちな発想なのかどうかは分からないが、文章の雰囲気が内容と馴染んでいるからか、作者自身の世界観として確立されているような気がした。夢で見たことを整えながら書き起こしたのかな、という印象。

参照用リンク: #date20130302-232729


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