第12期予選時の、#15ベーカリー・ストロベリー(川島ケイ)への投票です(8票)。
西直さんの『ふたりのり禁止』をうっちゃっての得票である。最初は私的予選に入れてなかったのだが、それは今一つこの三人の年齢が判らなかったからで、何だか大人びた幼稚園児でもいいような気がするが、パンを焼くのだからせめて中学生以上かと思ったりもする。しかしスヌーピーの漫画のように年齢職業その他の属性を超越した所にこそ、川島さんの登場人物の魅力はあるとも言えるだろう。
西さんの『ふたりのり禁止』も、よかった。この女子高生は村上龍なんかに比べてずっと好感が持てる。しかし私には見えない所が二つあり、一つは、「カシャン」という音がして、具体的に何が起こったのかということである。外れたキーボックスを収容するために戻らざるを得なかったという事でいいのかと思うが、一読して、何かクラッシュでもしたのかと思った。
もう一つは題の「ふたりのり」とは何を意味するのかという事で、一つの解は、この最後に出てくる男子校生は実は彼女と自転車に乗りたいのだけどこの「レース」で出来ない、という含意であろうか、と推定するのだが、憶測に過ぎない。
『ベーカリー』の方を評価すべきか、と思い直した次第である。(海坂)
参照用リンク: #date20030808-202327
非常に素直な話。これを過不足なく1000字で書けるあたり、さすが実力者といったところ。この作者の掲示板で日記を読んだけど面白かった。声を出して笑ってみたり。いいかんじ。
ただほとんどの作品に同じ匂いがするから、毎月投稿のコンテストではさすがに飽きる可能性もある。もっと挑戦してほしい、という期待。
でも決勝進出は堅いでしょう、これは。
参照用リンク: #date20030807-224944
3人の登場人物が、とてもいい。
菓子パンの甘い香りと放課後の教室に差し込む暖かい夕日と
意地っぱりな2人と主人公。パンのネーミングも秀逸だし、
なんといっても最後の一行が・・・切ない。
参照用リンク: #date20030806-025237
一見、かわいらしい光景のようだが薄気味悪さが残り印象的だった。
大好きも大嫌いも、限度を超えると危ない。
参照用リンク: #date20030802-171017
川島さんの作品はどれもそうだけど、とても読みやすかった。
やわらかく、シンプルなストーリーがお気に入り。
登場人物たちの気持ちがきれいに伝わってきた。
参照用リンク: #date20030726-183451