第116期予選時の、#12しき(Y.田中 崖)への投票です(5票)。
最初読んだときは文字数が足りない感じがしましたが、読み返すとそうでもなかったです。センシティブな内容で、そちらにアンテナが向いていない層もあるとは思いますが、出来は悪くないと思います。
ただ、好みの問題かもしれませんが、最後が妙にメロドラマっぽいのが気になるところではありました。全体として水彩画のイメージなんですが、最後だけペタッと色を塗っただけになっている気がして、そこで「文字数が足りない感じ」がしたのかもしれません。
四季と、植物を思わせる描写、全体の構成などが良いと思いました。面白かったです。
参照用リンク: #date20120531-202548
1000字の使い方がうまいなあと思いました。いくつかの場面に分けられていますが、そのどれもが過不足なく立ち上がっています。
なんだかせつない。
参照用リンク: #date20120521-182100
世界観って言う言葉があんま好きじゃないんですけど、作者さんの作品に関してはどうしてもこの言葉を使いたくなってしまう。
浴槽という閉じられた狭い世界で巡る四季。本当に美しいです。
個人的にたけし映画のドールズを思い出したりしました。美と狂気と愛と無情な時間と。
参照用リンク: #date20120519-001442