投票参照

第114期決勝時の、#15とんかつ(伊吹羊迷)への投票です(5票)。

2012年4月8日 11時31分17秒

前作といい、今作といい、実にいいところを狙ってくる。奇をてらわない事で逆に奇をてらっているというか、普通すぎて他の人間が小説にしないようなことをちゃんとした作品に仕上げているのはすごい。だが、やはりうまいうまいの連呼は陳腐すぎる。字数の制限もあるから難しいところだろうが、それを読者に字数の問題と思わせるか、作者の語彙不足だと思わせるかもやはり技量次第だと思う。とはいえ、単純に面白かったので一票。

参照用リンク: #date20120408-113117

2012年4月7日 23時39分40秒

特別、すっごい良かった!!というわけでもないですが。
「うまい」って音が引っかかるのか、連呼されるとちょっとうるさい感じがしました。1回だけでも、音が気に入らないのか、その言葉好きではないことを知りました。
ただ、おいしそうなとんかつに1票です。

#13 蛹化式(ようかしき)
1回目は、ループですか?!と思ったものの、なんだかその後腑に落ちない点がいくつか……。花瓶とか包丁とか。
ループにしては、時間軸がループしているわけではないので変なところに歪みが生じているような気がしました。
あとは、あれ。生理的にちょっと……。蛹化が、ということではなくて。なんというか、その医療行為、神の領域のような気がして怖かったです。

#11 酔いどれ
う〜ん。感想が書けるくらいその世界観がわからなかったです。スミマセン、読み込みが甘くて……。

参照用リンク: #date20120407-233940

2012年4月7日 23時12分51秒

こういう人と食事をしたら楽しいだろうなあ。

参照用リンク: #date20120407-231251

2012年4月3日 21時41分39秒

15 とんかつ 伊吹羊迷
このサイトを読んでてあんまり思わないんだけど、この作品はうまいと思った。
文章の優劣を語彙の量で測ってしまったりする意見もあるんだけど、基本的に文章の上手さは構造にでると思う。下のところなんか、
『乳白色のドレッシング。うまい。ドレッシング特有の鼻に来るきつさがなく、キャベツと本当によく合っている。うまい!
 今度は梅ドレをかけてみようかと考えているととんかつが届いた。(略)鶏のから揚げでもポテトでもいい。揚げたてはいつだって卑怯だ。
 わさびでいただく。うまい。醤油でいただく。うまい。すりごまと一緒にソースでいただく。うまい。』
「うまい」という音で遊んで勢いづけたあとに、揚げ物がどうのと考察に入るところがうまい。その後でまた「うまい」を連発させる構造が気持ち良かった。
あと、感想書きながらもっとおもしろくなる可能性なんかもさぐるのだけど、
泉昌之の「夜行」よろしく、キャラクターをもうちょっと立てる方法とかもあっただろうし、もうすこし登場人物を増やしてもいいだろうし、他にもアプローチの方法はあるんだろうなとか。まあでもこのシンプルさが良かったのかなあとも。分からんよね書かれなかった可能性の中の作品と比較するなんていうのは。

11 酔いどれ 三浦
執拗に描写を重ねることで得られる効果は、たぶん没入感なんだろうなと思う。描写は実際の時間感覚とズレるんで、描写は実際に必要とされる時間よりも長く処理がかかるんで、それで生じる感覚なのかなこの作品の持つ没入感は、と思った。
時間を忘れるために小説は読まれると思っていて、そういう意味ではこの作品は成功してると思うんだけど、でも、もっと違うモチーフを選んでも良かったんじゃないのかなっ、とも思う。なんというか、同じ調子の描写だから統一感はあるんだけど、言葉の奥にある音、色、意味なんかを捉まえていないというか。
才能という言葉を使って考えると、とんかつの「うまい」の使い方は音楽的に優れてる印象があってつまり構造のおもしろみを感じるのだけど、この作品の言葉同士は、結合がゆるいというか、むしろ無い感じ。例えば「南瓜のように硬く脹らんだ店主」という比喩があるけど、比喩なんていうのは、違う物と違う物を強引に言葉の上で重ね合わせるという気ちがいじみた技術なのに、これかぼちゃって言い方じゃなくてもいいんじゃないの? って。南瓜は店主じゃないし、店主は南瓜じゃない。それをあたかもイコールとして成立させてしまう言葉のすさまじさ、それを認識させる脳っていうところに対する畏怖がないんだよなって思った。それとも私と作者の語彙世界がまるで違った感覚なのかな、とも。

13 蛹化式(ようかしき) 呑
蛹って実際にすごくおもしろいんですよね。でもその部分がすごくはしょられてて残念で、たぶんもっと長くすれば確実にもっと楽しいものに、と思いました。単純にもったいないなと思った。
10年前くらいはSFの書かれ方に違和感を感じなかったのだけど、さいきんは感じます。「蚕人」なんて造語をぽんと出してしまうあたりとかが気になるのですよね。そういう手法を使わずとも、現実とは違うんだけど現実に思わせる、小説世界を構築する手法は思い浮かぶわけで、どうなんだろうかなあって。「女子会」なんて言葉を急に作りだして商売しだしちゃうようなうすまった広告業界に接してる感じになるのかな。
なんていうか、別にこのままでもある程度おもしろいけど、でーももっとこれはおもしろくなるだろう、って意味で投票から外れる感じです。「とんかつ」は、このあたりの書きこみまでで正解かも、と思えたんだけど、このサナギは、確実にもっとおもしろいボリュームになっただろう、なんて。なんか人間てめんどくさいなあって思いますね。

参照用リンク: #date20120403-214139

2012年4月2日 10時44分57秒

 二度目、読んで見た。面白かった。

参照用リンク: #date20120402-104457


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