第101期決勝時の、#14魔法を使う女たち(戦場ガ原蛇足ノ助)への投票です(1票)。
『鳴ル女』は、カタカナの『ル』だとか文体だとか、ストーリー以外のものも作品に寄与している。
それはすごいが、ちょっと好みに合わなかった。やや重い印象の文体が、個人的には上滑りしているような気もした。
一人称の中で『その天上の響きが記憶から零れぬうちにと』と書いてあり、『私』って何者だろう、と思った。
『重豚』、読むのにあちこちつっかかった。で、最後までたどり着いても、ちょっと意味がわからなかった。
情景描写を楽しむには至らなかった。『重豚』の読みが明かされていない点、作者の工夫かも知れないが、個人的にはストレスだった。
『魔法を使う女たち』、すらすら読んで、なるほどと思って、その後で『まるで魔法のように』という文が気になった。
個人的には余計だろうと思ったけれども、もし仮にその文がなかったならば、文意をつかむことができなかったかもしれない。
『不思議と頭が痛かった。』のほうが、締めとしていい文だと思う。
今回は投票のところの感想が良かった。最後で『重豚』の意味もわかった。
参照用リンク: #date20110308-235548