第10期予選時の、#8メロンの味(宇加谷 研一郎)への投票です(1票)。
(あ)的第3位です。
全くの推測なのですが、「こういうお話を読みたい、だから書くんだ!」という特に強い思考のもとに制作されたような気がします。私もこういう『些細なことが輝いているような若さ』とそれがもたらす『何もない雰囲気』が好きなので、ここで是非一票を投じたいと思います。
ただこの作品が万人受けするかというと、疑問が残り、僭越ですが好みであるがゆえに一言言いたくなってしまいます。
作者の思い入れは十分感じられたので、今度はぜひ凡庸という評価にも反発してもらいたいと思うのです。書く姿勢を読み手寄りに移動(例えば娯楽性を強める)、コンテスト勝ち抜き志向(文章形態を整える)など、宇加谷さんの第9期と第10期が割と同じ毛色をしているだけに、色々期待してしまいます。第9期は「小説家」がひどく雑味でしたが、基本的に私は楽しく読みました。
参照用リンク: #date20030607-061651