投票参照

第10期予選時の、#4エレベーター(林徳鎬)への投票です(2票)。

2003年6月7日 1時37分33秒

 何を暗示しているのか知らないけれど、不思議な魅力がある作品だった。

参照用リンク: #date20030607-013733

2003年6月5日 0時15分28秒

 「想像と好奇心」の話だと思った。作品中の美は「想像と好奇心」が無ければ生まれない。話者が美しさを強調するのは、「想像と好奇心」の消滅を惜しんでいるからだと読んだ。実験がエスカレートだけではなく、エレベートしてしまったことを話者は悔やんでいるのかもしれない。エレベートは持ち上げることだが、この話のエレベーターは下降している。下降するエレベーターのように理論は利用され、結果的に、本来の美すらも否定されて消滅してしまった。エレベーターの実験は、理論の破滅を暗示することになった。
 「想像と好奇心」は、白い箱のように無限の広さがあり、どの方向に進むのかわからない。『エレベーター』中では葬られてしまったが、話者が惜しむように、魅力がなくなることはない。惹かれない人間もいないだろう。その辺りを気づかせてもらい、アクシデントはあったが、やはり今期で一番おもしろく読んだ作品だった。改稿前だったら今期どころじゃなかったかもしれない。

参照用リンク: #date20030605-001528


編集:短編 / 管理者連絡先: webmaster@tanpen.jp