三浦さんがやらないので。と思っていたら書いている間に三浦さん感想がきてた。
1 	スマトラのトラ 	池田 瑛 	999
何か期待を催させる最後。文章を読んで思うのは、「膝の上に移動させたハンドバックが、車の揺れで少し飛び跳ねた。」みたいな一文で何かが起こりそうだな、って思う神経が、異常じゃないか、ということだ。
2 	そして母になる 	...カラコロモ 	477
お母さんになるんだろうなと思った。上手くもなんともないけど、文章を読むと何かしら思ってしまう神経が、ほんと不思議。
3 	待つ 	まんぼう 	945
中島みゆきの声で再生された。
4 	ねこ 	tochork 	988
なんだかむき出しのままだ。最後が元気良かった。
5 	夜を駆ける 	なゆら 	397
勝った方が2枚もらえる、なのに、3枚ママにあげる?
6 	子猫のフーガ 	あお 	1000
あったかい話だなあ。若い人は前頭前皮質が未熟だから突然炎の如くな行動に出るとゆー事実があるが、人間は他人の中に自分を見るのがどうにも好きなようで、誰しも昔は未熟だったよってバーナム効果を盛作品にりこめば、実は簡単に共感なんて形成できるのかななんて思ったりする。
7 	盤面に咲く竜胆 	豆一目 	997
背骨が見えるというか、こういうことやりたいのかなって思う時があって、これがそういう作品だった。自分の好きな味わいの作品なのかもしれない。人に(精神でも肉体でも)喰われる作品が好きなのかもしれない。
それだけに仕上がりが気になって、まず出だしの、彼/彼女を並列にするところが分かりづらい。彼と彼女を等価値において書いているけど、これはどっちかの視点に寄せて書いたほうのが分かりやすい。彼目線で、彼女というのはああだこうだとか書いたほうが。人間、複数の視点を同時に走らせるのは疲れる。
後半のダイアログはもうちょっと描写を足しこんだ方のが、軽い仕上がらなくて良かったと思う。セリフだけで回すと、早く感じられるので、残酷めいたラストに似合わない。
8 	元始天尊現る 	吉川楡井 	1000
何かを下敷きにしているのだろうなと思うのだけれど、その下敷きがいつも分からない。
9 	ともこ1 	岩西 健治 	900
タイトルが良かった。
「朝のぼやけた頭が熱いブラックで覚醒されて」のブラックが乱暴すぎだと思う。朝、ぼやけた頭、熱い、という単語から「ブラックコービー」を連想して、という強烈な命令を受けている感じ。
10 	ソフトボール 	かんざしトイレ 	1000
この流れで、浮浪者は待ち構えている理由がないだろー。文章は読み心地が良かった。
11 	ハイジャンパー 	西直 	970
細部すごい。これだけで、人間関係をほのかにただよわせる、それを味わえる面白さがあった。
笑顔の応酬だけで想像してしまうし、決定打のなさがほのかさを作ってる。
13 	グーピー 	アンタ 	999
何か意外なことが怒るのかと思いきや、そのまま終わってしまった。
14 	追懐 	白熊 	1000
あー、死んだ人との類似部分、という観点が面白かった。
とゆーか、誰かが死んでから初めて、代わりを探すのかな、と思った。
15 	俳句 	ロロ=キタカ 	1000
ちょっと俳句に詳しくなってきたような気がする。