このサイトには「上質なショートショート」ではないにせよ「文学的に優れている」(と私が感じる・偏見含む)作品もありますし、文学作品を志向したけどうまくいかなかったんじゃないか(あるいは私が単に作品の良さを読み違えていただけかも知れませんが)という作品もあります。それに、初めて書くような人もいて、その人がショートショートを志向しているのかどうかもわからないわけです。
こうしたさまざまな作品に対して、「上質なショートショート」の読み方だけを当てはめて批評するわけにはいかないのではないでしょうか。だから、一見で理解できないものを面白くないと切り捨てるだけではなく、異なる読み方を模索することや、何度か読んでみることも必要なのではないか、と私は思っています。
正直、見知らぬ人からいきなり「つまらない」とただ烙印を押されるよりは、「こういう書き方の方が面白いかも」と言っていただけた方が、励みになるのではないでしょうか。人それぞれですけどね。
重ねて申し上げますが、これは私個人の意見であり、サイトの総意でも主流でも何でもありません。新たな面白さを発見しようとする時の私の方法ということの表明であり、他の方へは何の強制力も持ちません。
論点の一つ目は、以上です。
(④へ続く。)