仮掲示板

一日一感想 3 10 17 

3 ビーアグッドサン

笑った。馬鹿馬鹿しかった。この設定にこの状況、その馬鹿馬鹿しさが良かった。1000字なんだから小難しいことを並べずにストレートでいっていいのだ。ここに何かを求めるのではなく、これはこれとして楽しめば良いと思う。本当にいろんな作品があるよね、短編は。
で、ジョークを真に受けて突っ込むと、喪主は感傷に浸れるほど暇じゃないけどね。


10 月はただ静かに

今期の黒田さんはとても丁寧に慎重に書かれているなという初見の感想。
これを書きたいと言う思いが伝わってきた。
私は全ての作品を何度か読んだ後、朗読し、納得できなかったら演じてみたりするんだけど
この作品はどうも読んでて引っ掛かるなあと思ったので、朗読してみたらやはりあちこちの日本語に違和感があった。
「作品自体が違和感だらけでそれを狙っているのが演出」というのとは別として、この作品はなるべく緻密に見た情景を表現しようとしていると感じられたので、やはりつまらぬところで引っ掛かるのはもったいない。
とは言うものの、私だって口で言うほど書けやしないんだけど
私なりにつっかえた所を変えてみた。また勝手なことをした。先に謝っておこう、ごめんなさい。

 ようやく太陽が西の地平に沈み、月が東の海上に姿を現した。日の高いうちは海水浴場であり、水着姿が思い思いにシートを広げていた砂浜は、今度は花火大会会場となり、浴衣姿がやはり思い思いにシートを広げる。もはや残光は失せ、砂浜を彩っていた浴衣姿も色を失う。開始時刻が近づく。目に映るものはまだ海面からそれほど離れていない高さに浮かぶ月と、蛍のように砂浜のそこかしこへ散る、携帯電話の光ばかりとなった。
 喧騒の遠くから大会開始の放送が流れると、漁港の先端で打ち上げられた花火が、海上に大輪の花を咲かせた。いまや闇へと沈む浴衣姿に見せつけるかのようにだ。光と音が破裂の衝撃や火薬の匂いをまとう。赤、青、黄、緑、桃色などのさまざまな色の光が、あるいはまっすぐ飛んで一瞬に消え、あるいは枝垂れ柳のように残り続けて海面に落ちる。中心点から球状あるいは放射状に大きく飛ぶ光、二段階の破裂によって随所から不規則な方向へ飛び散る光、あるいは魚やクラゲを模した光などが次々と舞う。笛が仕込まれているものや第二段の破裂を細かくすることで爆竹のような音を響かせるものあり、光だけでなく発せられる音までもが観客を喜ばす。連続して放たれたそれらが織り成す総体は、夜空のキャンバスにひとつの作品を作り上げていく。観客は一様に、月よりも高いところで作り出されたその芸術を、首を上げて眺める。あるいは携帯電話。
 やがてすべての花火が打ち上げられ、大会終了の放送が流れた。広い砂浜にはどの程度に観客が散らばっていたのか、拍手の音はまばらであった。しかしそこにはどれほどの観客が詰めかけていたのか、駐車場へ向かう浴衣姿の列はがやがやと賑やかで、長く混雑していた。当然に駐車場から出る自動車の列も、いつまでも進めずに列を成した。道路を彩った自動車のランプは花火よりも明るかったが、その不整然さは花火のようには美しくなかった。そのランプに映し出された浴衣姿の雑然とした列の方がまだ美しかったが、それもいつしか駐車場に吸い込まれて消えた。
 月はそれを、花火よりもまだ低い場所から眺めていた。もう誰も見上げることのない空を悠然と、花火よりもずっと高く上がろうとしている。

個人的なことだけれど鎌倉の水中花火を思い出した。
なるほど、私も昼間は水着で場所をとり、レジャーシートははそのままにして、銭湯へ行ってまたその場所に戻った。夕飯はマックかコンビニと高をくくっていたら、なんと!コンビニ一軒丸ごと売り切れていた。(菓子類すら無い)すごい!マックなんていつになったら買えるやらの長い列。その日は夕飯にはありつけなかった悲しい思い出。


17 彼と私の話法

わたなべさんはそんなつもりは無いかも知れないけれど
(だけどこの読みで合っているかも知れないけど)
すごく怖い話だと思った。qbcさんの感想に近いかもしれない。

この女性は優しさとか愛情という名の見せかけで
男を真綿でがんじがらめにしている。
この男はきっとどんどん書けなくなるだろう。
書けなくなっても「大丈夫よ」「ご飯食べよう」と女は言い続けるだろう。
そういう恐怖。男が飼い殺されていく恐怖。
飼い殺されていくことに気がつかない恐怖。

自作の「なくした」の過去がこうだったなら、あの作品も少しは深みが出るかもしれないと思った。


以上です。
三つかけました、良かった。前回のタイトルを変えたい。今更。

一日一感想 4

4 忘れられた昼食

面白かった。この一連の作品は村上春樹を思い出させる。今作で言えばデニーズとか警察官とか(デニーズの店員と警察官を比較するとことか→そういうところが主人公が読者の目をはぐらかして主人公の内面を想像されることを拒む)キーワードに春樹がちらちらする。
私はこういう作風が好きなので(主人公が巻き込まれている事態に対してびっくりするくらい他人事のような顔をしている、読者に理解されることを求めない主人公)次も楽しみにしている。

この会話も好き。

>「それが私が義父の殺害を依頼した一つの仮説になるのは当たり前ですよね。」
>「まるで他人事のように貴方は仰る。でもまあいいでしょう。我々は我々の>やり方で掘り下げていくだけです。もしかしたら貴方もふいに思い出すかも>しれない。」
>「昨日の昼食も思い出せないのに?」何となく挑発的な発言をしてみる。

最後の会話でうまくしまっているので、これは要らないかもしれないと思った。
>何となく挑発的な発言をしてみる。

やはり題名には気をつけなければ、Re:一日一感想 10

感想の分量ということをよく口にしておりますが、言葉の多さも力量だと思うのです。
何が言いたいのかと言うと、もう冒頭に言えることがないくらいの力量しか持たなくて、ということ。

〉10 月はただ静かに
〉この作品はどうも読んでて引っ掛かるなあと思ったので、朗読してみたらやはりあちこちの日本語に違和感があった。
〉「作品自体が違和感だらけでそれを狙っているのが演出」というのとは別として、この作品はなるべく緻密に見た情景を表現しようとしていると感じられたので、やはりつまらぬところで引っ掛かるのはもったいない。
そういうものは直したいです、是非とも。そう思うので、人様の作品にはたまに意見具申したりするのですが、その甲斐ありと言ったところ、でしょうか。

〉私なりにつっかえた所を変えてみた。
長月氏の修正箇所に鍵括弧をつけてみました。重要なことではないでしょうが、変更後の字数は910字です。そんなに字数が削られていたのか、と意外に思いました。

〉 ようやく「太陽が」西の地平に沈み、月が東の海上に姿を現した。日の高いうちは海水浴場であり、水着姿が思い思いにシートを広げていた砂浜は、今度は花火大会会場となり、浴衣姿がやはり思い思いにシートを「広げる」。「もはや残光は失せ、砂浜を彩っていた浴衣姿も色を失う。開始時刻が近づく。」目に映るものはまだ海面からそれほど離れていない高さに浮かぶ月と、「蛍のように砂浜のそこかしこへ散る、携帯電話の光ばかりとなった。」
〉 「喧騒の遠くから大会開始の放送が流れると、漁港の先端で打ち上げられた花火が、海上に大輪の花を咲かせた。」「いまや闇へと沈む浴衣姿に見せつけるかのようにだ。」「光と音が破裂の衝撃や火薬の匂いをまとう。」赤、青、黄、緑、桃色などのさまざまな色の光が、あるいはまっすぐ飛んで一瞬「に」消え、あるいは枝垂れ柳のように残り続けて海面に「落ちる」。中心点から球状あるいは放射状に大きく飛ぶ光、二段階の破裂によって随所から不規則な方向へ「飛び散る」光、あるいは「魚やクラゲを模した」光などが次々と「舞う」。「(また、を省略)」笛が仕込まれているものや第二段の破裂を細かくすることで爆竹のような音を「響かせる」ものもあり、光だけでなく発せられる音までもが観客を「喜ばす」。「(そしてを省略)」連続して放たれたそれらが織り成す総体「は」、夜空のキャンバスにひとつの作品を作り上げて「いく」。観客は一様に、月よりも高いところで作り出されたその芸術を、首を上げて「眺める。」あるいは「携帯電話」。
〉 やがてすべての花火が打ち上げられ、大会終了の放送が流れた。広い砂浜にはどの程度に観客が散らばっていたのか、拍手の音はまばら「であった」。しかしそこにはどれほどの観客が詰めかけていたのか、駐車場へ向かう浴衣姿の列はがやがやと賑やかで、長く混雑していた。当然に駐車場から出る自動車の列も、いつまでも進めずに列を成した。道路を彩った自動車のランプは花火よりも明るかったが、その不整然さは花火のようには美しくなかった。そのランプに映し出された浴衣姿の雑然とした列の方がまだ美しかったが、「それも」いつしか駐車場に吸い込まれて消えた。
〉 月はそれを、花火よりもまだ低い場所から眺めていた。もう誰も見上げることのない空を悠然と、花火よりもずっと高く上がろうとして「いる」。

過去形と現在形を変えたものも多いのですが、その使い分けについては私も良い方法を知らないため、何も申しません。
それよりも、第二段落の最初の部分、これがなかなかに面白い。
それで、いつもどこかしら「あまり良くない表現だけど投稿してしまえ」という部分がある黒田皐月なのですが、今回は実は「駐車場へ向かう浴衣姿の列はがやがやと賑やかで、長く混雑していた」だと思っていました。ここに触れなかったのは、作品を変えてしまうからとの遠慮があったからかもしれません。

〉個人的なことだけれど鎌倉の水中花火を思い出した。
〉なるほど、私も昼間は水着で場所をとり、レジャーシートははそのままにして、銭湯へ行ってまたその場所に戻った。夕飯はマックかコンビニと高をくくっていたら、なんと!コンビニ一軒丸ごと売り切れていた。(菓子類すら無い)すごい!マックなんていつになったら買えるやらの長い列。その日は夕飯にはありつけなかった悲しい思い出。
そろそろ言ってしまいましょう。2007年7月28日、やや曇り気味の満月の夜の、大洗海上花火大会。茨城県です。
夕方前に現地に着いてパンを少々食べて、夕食は帰宅後だった夜でした。
唐突なお礼になりますが、ご感想を、ありがとうございました。

この日が色褪せない思い出になることを砂に願う、黒田皐月でした。

Re:やはり題名には気をつけなければ、Re:一日一感想 10

先日勝手に変えてしまった黒田さんの作品の
変えた理由を書きます。

最初の一行目と最後で月の描写が出てくるので、ここを目立たせるため
(過去形で文章がはじまってるし)、月にまつわる描写は過去形にしました。
花火大会は着々と進行していく様を月と対比させたかったのでなるべく現在形に。
〉「もはや残光は失せ、砂浜を彩っていた浴衣姿も色を失う。開始時刻が近づく。」
ここで「失せる」とう言葉が二回出てきたことに私は気付けなかったので
残光については失せるではない方がいいですよね。
携帯電話の描写はこの作品のアクセントとにはなっても重要じゃないので極力減らしました。皆が携帯を持っている今、花火大会でどのように使うかは大体想像つくと思うので。
〉いまや闇へと沈む浴衣姿に見せつけるかのようにだ。
最初の「砂浜を彩っていた浴衣姿も色を失う」が面白かったので、これを引き立たせる為、同じ言葉の繰り返しは避けました。違う言葉で短くすることを念頭に「闇へと沈む」をえらびました。ちなみに「ようにだ」は「ようだ」の間違いです、すみません。

以下の花火の描写は、次々に打ち上げられる花火を強調する為、「また」というリズムを崩す接続詞は削りました。
〉「光と音が破裂の衝撃や火薬の匂いをまとう。」赤、青、黄、緑、桃色などのさまざまな色の光が、あるいはまっすぐ飛んで一瞬「に」消え、あるいは枝垂れ柳のように残り続けて海面に「落ちる」。中心点から球状あるいは放射状に大きく飛ぶ光、二段階の破裂によって随所から不規則な方向へ「飛び散る」光、あるいは「魚やクラゲを模した」光などが次々と「舞う」。「(また、を省略)」笛が仕込まれているものや第二段の破裂を細かくすることで爆竹のような音を「響かせる」ものもあり、光だけでなく発せられる音までもが観客を「喜ばす」。

この「そして」のあと、すぐ「それら」という音の近い言葉が出てきて
そちらに注目して欲しいので「「そして」は削りました。
〉「(そしてを省略)」連続して放たれたそれらが織り成す総体「は」、夜空のキャンバスにひとつの作品を作り上げて「いく」。観客は一様に、月よりも高いところで作り出されたその芸術を、首を上げて「眺める。」あるいは「携帯電話」。

以下から花火大会が終了し、作品自体も終わりに向かっているので過去形になっています。
またここからが作者自身の美意識が語られるので、ここは前とは違うという意味も込めています。
〉やがてすべての花火が打ち上げられ、大会終了の放送が流れた。広い砂浜にはどの程度に観客が散らばっていたのか、拍手の音はまばら「であった」。しかしそこにはどれほどの観客が詰めかけていたのか、駐車場へ向かう浴衣姿の列はがやがやと賑やかで、長く混雑していた。当然に駐車場から出る自動車の列も、いつまでも進めずに列を成した。道路を彩った自動車のランプは花火よりも明るかったが、その不整然さは花火のようには美しくなかった。そのランプに映し出された浴衣姿の雑然とした列の方がまだ美しかったが、「それも」いつしか駐車場に吸い込まれて消えた。

以下に「それを」という言葉が来るし、そちらを際立たせたいので音が近い「それも」は削ってもいいかもしれません。あと、「その」も多いのでどちらかを削ってもいいかも。
また、花火大会が終わっても、月の描写で余韻を残し、最初と呼応して印象を強める為最後は現在形で締めています。

〉 月はそれを、花火よりもまだ低い場所から眺めていた。もう誰も見上げることのない空を悠然と、花火よりもずっと高く上がろうとして「いる」。

現在形と過去形の使い方は正確に知っているわけではないですが
私は演出効果として使い分けています。

またこの作品は、やけに文節が長く、それが文章自体をぼやけた印象にしているような気がしたので、長い文節は短くすることに務めました。
大体の長い文節は単に前後の文章の繰り返しによる物だったりしたので、そこは思い切って切り捨てたり、違う言葉に置き換えてみたりしました。

〉それで、いつもどこかしら「あまり良くない表現だけど投稿してしまえ」という部分がある黒田皐月なのですが、今回は実は「駐車場へ向かう浴衣姿の列はがやがやと賑やかで、長く混雑していた」だと思っていました。ここに触れなかったのは、作品を変えてしまうからとの遠慮があったからかもしれません。

これはこの文章の中で重要だと思われたし、それまでの長い文節が大方短くなったので、ここで長い文節を出しても逆に印象強くなるかと思いました。


〉満月の夜の、大洗海上花火大会。茨城県です。

大洗ですか!いいですね。水はちょっと冷たいですが、波が荒くて面白いです。
大洗の水族館が関東近県の水族館の中で一番好きです。是非お勧め。

私は泊りがけで行ったのですが、素泊まりの旅館であったにもかかわらず
旅館のおばちゃんが朝おにぎりを握ってくれました。

それから三浦さんが「語り手が海だったら」と書かれていましたが
この描写の仕方が、かなり遠くから、例えて言うなら28か35ミリの広角レンズ、5×7か、8×10のような大判のカメラで静かにシャッターを押すような雰囲気と情景の切り取り方だったので、これはもしかすると海かもなと思わせる部分が確かにあったということではないでしょうか。
何も文章で「と海は見ていた」などと入れちゃうと逆につまらなくなりそうです。あるいはあと90字あるので、それとなく匂わせる文章を入れてみるとか。

長くなりましたが以上です。
色々と失礼をお詫びいたします。

一日一感想 6

この調子じゃ全然終わらない。
今期がすべて終わるまでには書けるといいです。

6 八丁林の探索は


物語の筋とあまり関係なさそうな設定が多くて
そっちに気をとられました。
むしろそっちの方が気になります。

まず八丁林といわれる所以。

それから何故近所の子供がここに来ないのか。
私が小6で千葉に転校した時、遊び場はやっぱり学校の裏山だったし。
東京に住んでたから、山で遊んだことなんて無かったので
とても魅力的で面白かった。東京で遊び場といったら「遊び場道路」。
普通の道路を時間限定で、ポール立てて区切って遊ぶ。
大抵の車は無視して入ってきて、ポールをどけて走り去る。
大抵の子供はその作業に協力的。

名前は無論誤字でしょうが、残念な所です。
何故登場人物の名が「勇太」と「俊太」なのか。
それほど多い名前でもないし…何かつながりが?

bear's Sonさんの作品はスノーマンまでは結構面白かったんですが
それからは、フレームの中にきれいに収めようと終始しているような雰囲気が多く見られ、ちょっと残念です。

今回の作品では「何故子供たちが山へ入らないのか」という筋の中に
こういう友情みたいなものを挟んでも面白かったかもしれないと思いました。しかし、勇太の被害妄想的なところは子供らしいですね。

一日一感想 18 19

18 美術館でのすごしかた

やばい、やられた!面白かった!
個人的には「生活問題」よりも好き。私のqbcさんベストのかなり上位に食い込む感じ。
 最近の歌の歌詞がよくわからなくなってきて困る。スキマスイッチとかaikoとか、歌詞の意味がつかめない。昔はこういう歌が好きだったような気がしたのに。短編では仮にも「恋愛物」をわりと多く書いているはずなのに。そんな私の一滴のオアシスでした。


19 水晶振動子

いやだ!奥さん、これも面白いわよ。困っちゃうわね。
本当に小説って「オチ」「スピード」「創造性」ですね!
いつだったか、私の小説を評して「これぞ女」と言われたことがありましたが、じつはるるるぶさんの作品の方がどれもこれもまさに女だと思う。
私が男だったらぜひとも付き合いたい感じ。ダイヤモンド贈ってハイヒール投げつけられるような感じ。ああ、そういう女に翻弄されたい。というツボを気持ちよく押してくれる。

Re:一日一感想 18 19

〉18 美術館でのすごしかた

〉やばい、やられた!面白かった!
〉個人的には「生活問題」よりも好き。私のqbcさんベストのかなり上位に食い込む感じ。
〉 最近の歌の歌詞がよくわからなくなってきて困る。スキマスイッチとかaikoとか、歌詞の意味がつかめない。昔はこういう歌が好きだったような気がしたのに。短編では仮にも「恋愛物」をわりと多く書いているはずなのに。そんな私の一滴のオアシスでした。

意外な反応でした。意外だったので
コメントします。

これはふたりとも遠い私の知り合いです。
むかあしにひとりは某サイトで顔出ししちゃった人で、
こんどURLおしえますね。ほんとに美人ですよ。
このひとのマイミクのマイミクが短編に参加している
某さんなんです。
これもこんどおしえますね。

それから「俺」はqbcです。
この話はあからさまに俺まるだし
のように思います。

カレーパンの人は大学の後輩のマイミクです。
彼はどうでもいいのでスルーしちゃいますね。

独逸人素描画家はホルスト・ヤンセンという人
なので、ぜひ見ておいてほしいです。

美術館は町田の国際版画美術館ですよ。

この唇を拭うというシーンは、じつは
新宿の「ザ・海峡靖国通り店」で朝方4時頃に
見受けた場面だったのですよ。
私の中で革命がおきましたね。

ということで、美術館で美人と会ったりはしませんでした。
会ったのは美術館に行ったあとです。

蒼色インクのボールペンで絵葉書を書いたのは
武蔵野美術大学に通っていた別の女性で、
いまはボリビアで先生をやっています。

カレーパンは私が好きです。

女がじっと見つめていた絵ですが、
これはでっちあげなのでモデルは
ありません。

一日一感想 7 8 9

一連の感想はツリー表示でご覧ください。


7 逢魔が時

 描写ははぶいても面白いかもしれない。
特に最後の何行かは、老人の描写が作品のスピードを落とすので
叩き込むように僕がしゃべり倒しながら老人の様子をセリフ内で表現したらいいかもしれないと思った。どちらにしろ、「石をめぐる短編小説1000字版」がここで読めたらいいなと思った。少し趣向の違うのも読んでみたいから。

8 医者と死神の微妙な関係

 医者と死神の関係が、よくわからないまま終わってしまって残念。
昔から知り合いだったのかな。どういう流れでこういう関係に至ったのかがつかめなかった。長くすればもっとまとまりのある話になるんだろうけど
通り一遍な雰囲気はぬぐえなかった。まことに残念。
 何かしら話の中心になるものを丁寧に書いて、何を書きたいのかはっきりさせてくれたらなと思った。
 「命を救う」シーンで私が一番覚えているのは浅田次郎の「きんぴか」の「血まみれのマリア」という作品。例えば、そういうシーンを骨にして、そこに死神を絡ませたらすごくリアルな話になったかもしれない。


9 シバタ坂のデンジャーゾーン 

 この作品は「八丁林」と違って、何でこの名前なんだろう?とか不必要なことを何一つ考えなくてもよかったし、「ANUS」に向かって一直線な話の流れが逆に爽快。特に頭を働かせる必要が無いというのも、小説を読む楽しみの一つだと思います。優勝するかどうかは難しいかもしれないけど。でもこれは「オチ」「スピード」「創造性」にかなうだろうか。実にわかりやすいけれど、こういう作品の方が、多くの読者を呼び込めるのだろうか。

Re*2:一日一感想 18 19


〉意外な反応でした。意外だったので
〉コメントします。

意外でしたか。それは意外です。


〉それから「俺」はqbcです。
〉この話はあからさまに俺まるだし
〉のように思います。

この「俺」が良かったなあと思いました。
「俺」の感情の動きが生々しくって面白かったです。

〉独逸人素描画家はホルスト・ヤンセンという人
〉なので、ぜひ見ておいてほしいです。

ホルスト・ヤンセン、知ってます。ドイツ人だという知識はありませんでした。
これでも絵を習っていたんです。某画家のアトリエで。
絵を描いたり、役者をやったり、カメラマンアシスタントやったりしてるんです。花やしきでメリーゴーランドを動かしたりもしているんです。水泳の先生もやってたんですよ。ツアコンもやりました。

〉この唇を拭うというシーンは、じつは
〉新宿の「ザ・海峡靖国通り店」で朝方4時頃に
〉見受けた場面だったのですよ。
〉私の中で革命がおきましたね。

私の中でも革命が起きました。
こういう女は確かにいるし、計算しているにしろ無意識にしろ私の好みです。

Re*3:一日一感想 18 19

〉この「俺」が良かったなあと思いました。
〉「俺」の感情の動きが生々しくって面白かったです。

俺はだいたいこうですよ
思ったことそのまま書いたのがなまなましさを出せた要因ですかね
〉ホルスト・ヤンセン、知ってます。ドイツ人だという知識はありませんでした。

ヤンセンは俺がいちばん好きな作家です

〉これでも絵を習っていたんです。某画家のアトリエで。
〉絵を描いたり、役者をやったり、カメラマンアシスタントやったりしてるんです。花やしきでメリーゴーランドを動かしたりもしているんです。水泳の先生もやってたんですよ。ツアコンもやりました。

半分くらいは聞いて知っておりましたよ
俺は社会人になってからは日帰り温泉と失業者とITです

〉私の中でも革命が起きました。
〉こういう女は確かにいるし、計算しているにしろ無意識にしろ私の好みです。

この人は計算ずくでやっていたことが判明いたしております
見た瞬間、地球が爆発しました

Re*4:一日一感想 18 19

〉俺は社会人になってからは日帰り温泉と失業者とITです

日帰り温泉!職業が日帰り温泉??な、謎!


〉この人は計算ずくでやっていたことが判明いたしております
〉見た瞬間、地球が爆発しました

いいですね。最高です。
私が美人だったら、計算づくでやってみたいですね。

一日一感想 14 16 26

26 お別れのキスのことばかり考えていた

特に何って筋じゃないんだけど
この文章でこの内容はすごくあっていると思う。
だから印象深いし、するすると読めちゃう。
酔っ払ってぐだぐだ考えている雰囲気がつたわってきた。

>思い起こせばあの頃の僕は二人の愛を深めるなんてことより、これからやってくる別離のことばかりに目を奪われるようなペシミストだった。

確かに若い頃ってそうだよね、と妙に納得した。
個人的には最後の段落が、あまり好きではないので、違う終わりが読みたい。


14 暑寒

ああ、この暑いのにぐだぐだ言ってないで、顔を洗って釣りでもして来な!
と、部屋から主人公をたたき出すお母さんが目に浮かびました。


16 花の卵

面白かった。この展開がすごい。あれよあれよという間にこんな所へつれてこられてしまったという感じが楽しかった。
まさかこういうところへ来るとは思わなかった。
1000字でこういうやり方があるとは。さすが。
ところで続きが大変気になります。


Re*5:一日一感想 18 19

〉日帰り温泉!職業が日帰り温泉??な、謎!
謎っていいですよね。
がんばります。

〉いいですね。最高です。
〉私が美人だったら、計算づくでやってみたいですね。
計算ずくの美人って設定はひじょうに
おもしろい設定ですよね。
これはなかなかのもではないか。


ということで、今月も予選投票締切が迫ってきましたよね。
私の予想は、

19 水晶振動子 るるるぶ☆どっぐちゃん
16 花の卵 朝野十字
26 お別れのキスのことばかり考えていた 最中

です。

というか俺も投票したんだがクローズド投票を
してしまったのです。
投票感想せっかくおもしろく書けたと思って
にやにやして投稿したら見えなくて残念でした。

一日一感想 13 25

今日中はやっぱり間に合わない。
ところでこれ、全部書いたらブログにまとめます。時間があったら。
絵日記じゃない方のブログ。


13  バドミントン

 影というと「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」を思い出す。あの影が、このようにその後暮らしていたらそれはそれでいいなと思った。なんにせよ、もう少し長く読みたい。ところで「13番 バドミントン」って口に出すと仮装大賞っぽくないですか?

 

25 ぷらなリズム

 まとまっているんだけど何か物足りないのは、プラナリアが意外に効いてなくって、自分が二人になってしまう話とプラナリアの話は分けたほうが面白かったように思った。でもシュレッダーのくだりは面白かったです。

Re*2:やはり題名には気をつけなければ、とはこのことか

返信にこのような題名をつけたことを後悔し、題名をつけるのは難しいと改めて思いました。

丁寧な添削にお礼申し上げたく、しかし申し上げることがありません。
枝葉末節を申せば、
〉〉いまや闇へと沈む浴衣姿に見せつけるかのようにだ。
〉ちなみに「ようにだ」は「ようだ」の間違いです、すみません。
これは「ようにだ」でも良いように思います。あるいは「ように、だ」でも良いかもしれません。花火に意思を持たせるような表現になりますが、それは本作ではしてはいけないことでしょうかと、そう思います。

せっかくのご指導を無に帰してしまうようなものを第60期に投稿した、恩知らずの黒田皐月でした。全感想は来期開始前日、9月11日までに読ませていただければありがたく思います。

一日一感想 11 15 20 23

11  パッキン

何が何の隠喩なのかとかそういうことが明確で面白かった。
ちゃんと仕上がっている感じ。
置いていかれるという漠然とした気持ちが、季節の終わりによくあっているなあと思った。


15 ガラスの瞳

つまり遠まわしすぎるんだろうなあと思った。
犬とも途中で死に別れるだろうし、その辺の時間と気持ちの流れがちょっと中途半端に感じて、心情を追っていく作品にしてはうまく引き込まれなかった。なので、最後の一行が思ったほど効かなかったように思った。


20 ドライブ

逢魔が時くらいだったら、わかるような気がするけど
昼間だと色の強さに目を奪われてそういう感じを受けるのは難しいなと思った。この作品を読んだ時に、うちの近所のひまわり畑へ出かけてみたんだけど、きれいだなあと思ってしまった(今日見たらもう花は終わっていたけど)単純な感覚だなあ。


23 ナガレ

飛躍させていく作品て書いてて楽しそうだなあと思った。
でも流れるプールで立ち止まったら迷惑そうだね。
それはともかく、流れるプール→冷やし中華 という作品を書いたことある。変な飛躍。
もう少し情緒的になりたい。

Re*3 黒田さんへ

〉丁寧な添削にお礼申し上げたく、しかし申し上げることがありません。

添削等ととんでもない。
私の好きにさせてもらっただけです。こちらこそありがとうございます。

〉枝葉末節を申せば、
〉〉〉いまや闇へと沈む浴衣姿に見せつけるかのようにだ。
〉〉ちなみに「ようにだ」は「ようだ」の間違いです、すみません。
〉これは「ようにだ」でも良いように思います。あるいは「ように、だ」でも良いかもしれません。花火に意思を持たせるような表現になりますが、それは本作ではしてはいけないことでしょうかと、そう思います。

そうですか、なるほど。
偶然の産物なんですが、意外に力を発揮したようで、日本語って難しいですね。

指導できるほど優秀じゃないです。

あれですか、次期は擬装シリーズではないんですかね?

全感想はとりあえず終わりました。今後もこの調子になる予定です。
すみません、だらだらと。

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