弱りました。惨殺だから好きではないのですが、これはもう一度読み直してお返事するしかありません。自分でも作中で登場人物を殺してしまうこともあるのですが、他の方の作品になると、惨殺の様子が描かれているものは読めないのです。わがままなものです。
どう思ったかの説明のため、以降改行で区切ってある部分を順に①~④と表記します。
わかったのは、④は①よりも以前のことであることと、③は①および④よりも以前のことであること、このふたつです。わからないのは、②の位置です。読み返してわかる質のものなので、初読の最中のことを申し上げる必要はありませんが、その時点では、①事件→②事件後の行動かと思ってしまいました。しかし、③が「発端は」という語句で始まり、④で「さようなら」と締めているので、それは間違いだとわかりました。
しかし、それ以上の整理のためには②と③の細部を読み取る必要があるはずです。そこで私が読み取れなかったことがいくつかあったために、状況、ひいては時系列がわからなかったと申し上げたこととなりました。
そのひとつが「無駄な金を使う」なのですが、お返事をいただいてやっと、ああ主人公は出張中なのか、とわかりました次第です。まさかこの言い合いが電話越しであるとは、想像できませんでした。そして、②の第三文のように傷つけられたのはいつのことか、③が「発端」でありかつ③から④は連続しているのに対して②の入りこむ時間はどこなのだろうか、それもわかりませんでした。
③では主人公はホテルに滞在していること、①が結末であること、の説明をいただきましたが、未だに時系列について納得できないのは、私が「発端」という言葉を間違ってとらえているせいなのかもしれません。あるいは①~④とした区切り方が間違っているのかもしれません。それをあえて改めて申し上げたのは、『紅玉』を読んで状況が理解できなかった読者がいたということを伝えたかったからです。
高橋氏のご説明はありがたいものですが、誰か第三者からわかるような説明をいただけますと非常に嬉しいです。正直、冒頭の理由から三度は読みたくないのです。
電話での言い合いならば電話代の方が出費が大きいのではないかと思ってしまった、時代に遅れている黒田皐月でした。