解説ありがとうございます。
お疲れさまです。
わたしの中ではやっぱり、
暗闇の中で自分の感覚をゆっくりと世界へ拡散してく感覚、
というのがひとこと感想です。
死のイメージはあったのですが、
それは曽祖父の登場や青い桜なんてあたりで匂ってきたのですが、
それでも死ぬというよりは、消えてなくなっちゃう感じでした。
※わたしがそもそも死ってものをよく分かってないから、
というのもあるかと思いますが。
しかも、くるしみもがいていきながら、って感じでなく、
ふっとしずかに受け入れてしまうような感じでした。
それと気になったのですが、
「問い」というのはいったいどのような「問い」だったのでしょうか。
ばかげた質問だったらすみません。
「暗闇の中で自分の感覚をゆっくりと世界へ拡散してく感覚」という感想には、やられたなーと思いました。そんなことまったく考えていなかったので。
「問い」と書いてしまいましたが、読者に突きつける具体的な内容があったわけではないのです。すみません。子供みたいに言うと「死んだ人って何なんだろう?」とか「真っ暗って何なんだろう?」とか、そういう「私が抱いている疑問」の事です。とても素朴な「問い」です。
その「問い」をはっきりとした形にしてみよう、そうしたらそのうち自分が納得できる「答え」を導き出せるかもしれない、というのが、私が「闇夜の果てへの旅」以来やり続けていることです。
というように「答え」があって書かれた話ではないので、読者を侮辱しているような内容になっています。
「答え」がある話の代表格はオチのあるショートショートだと思います。私も面白いショートショートを書こうとしたんですが、どうしても書けないので、開き直って好きなことを書き始めた、というわけです。
千字小説においてはオチのあるショートショートが正道だと思っているので、正道を踏み外した自分の書くものはとてもくだらないなと感じています。なので正道に挑戦した作品にはどうしても意地悪な気持ちになります。
その反面、正道を行くすごい書き手が颯爽と「短編」に現れたりしないかなと思ってもいるのですが。
お答えいただきありがとうございます。
ちょっと気を抜いて書いていたので抜けてしまいましたが、
「暗闇の中で自分の感覚をゆっくりと世界へ拡散してく感覚」というのが、
もしかしたら死の感覚なのかもしれないな、と思いました。
「死んだ人って何なんだろう?」という問いのひとつの答えに、
わたしの中ではなりました。
なんか死ぬというと怖いって先入観があったんですが、
作品の中での死はふわふわした感じで、
こういうのもたぶん、死のひとつなのかな、と。
ショートショートへの考え方のお話も、なんだか気が引き締まります。
自分にもショートショートに対して引け目を感じるぶぶんがありますので。
いま、現代のこのタイミングにあってあたらしく感じられ、
そして面白いショートショートを書くというのは、難儀だろうなあと。
お話していただいて楽しいです。
ありがとうございます。