１）理屈は通っているか？
→一つひとつの文に、なぜその文が
書かれたのかの理由を説明できる一文が、
その作品内中にあるか。
※ 作品にいらない一文はいらない。
２）生々しいか？
→読んだ人の生理的現象を
引き起こす表現ができているか。
※ ホラー小説は読者に背後を
気にさせる。
３）リズムは意識されているか？
→展開に伴い、文の呼吸も変化
しているかどうか。
※ 展開は道路。文は車。
作者は運転手。読者は助手席に
乗った恋人。
４）展開はあるか？
→３行に一度は動詞があるか。
※ 退屈するために作品を
読む人はあまりいない。
５）象徴は使われているか？
→小道具や一見して無意味そうな
文は挿入されているか？
※ 読者はいろいろと詮索が
お好きなので。
６）日常的か？
→心理はデフォルメされていないか。
※ 異常な状況はあっても異常な
心理はない。
７）新しいか？
→忘れられない印象的な経験を
したいと思いたがっている人は
意外と多い。
※ 既知なことに付き合わされると
読者はむしろ怒る。