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 作者さんの努力を語ることについてですが、誰が、というところだけまず整理すると、「作者自身が自分の作品について語る」という意味合いでないということをお伝えしておきます。

 努力とは言い換えると創作姿勢、となるのでしょうか。自分の作品をより良いものに洗練していくための、鍛錬。その工夫とは、オチあるいは作品の帰結点であり、意外性であり、速度あるいは雰囲気であり、テーマであり、表現であり、あるいは小説を構成するこうした既存の概念を打ち破り、新しい作品世界を作り上げる努力、そういうものも含まれるでしょうか。また、これには、初心者には初心者の努力、熟練者には熟練者の努力、あるいはそういう経験では決められない個別性があっていいと思います。必ずしも自分と同じところに人が拘って作品を書いているわけではないのですから。

 こうしたところを読み手の側が汲み取る努力をする、という意味合いで申し上げました。読み手あるいは書き手として、受け容れられるものが大きい方が、読む楽しさも書く喜びもより大きくなるのではないか、そう思うのです。というのは、実は私がもともとショートショート好きで、それしか読んでいなかったからです。いまだに読み方には偏りがあります。今はショートショートはいっさい読まない、というくらい偏っています。

 「うんどう会はユウウツ」評価いただいてありがとうございます。ジャンルで言えばショートショートになるでしょうか。そういうわかりやすさがあるのかもしれませんね。高校生くらいまでは、こういうスタイルの作品がわりと好きでした。筒井康隆とか。
 しかしですね…あれは不条理性(人生に何の意義も見いだせない人間存在の絶望的状況。インターネット大辞泉より)の強い作品になっていると思っていたのですが、そうは読まれなかったということでしょうか。

 ここにある作品で賞をいただいたのは、わりと最近のもので「西瓜の迷産地」でした。「きらら携帯メール小説」の佳作です。こういう作品を評価してくれる賞もあるということで、ありがたいことです。
 それと、このサイトには商業誌に掲載されたり賞を獲ったりした方が、他にもいらっしゃるはずですよ。新聞の時評欄に投稿するとかなり高確率で掲載される方とか。皆さん奥ゆかしいからおっしゃらないだけで。

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