高橋唯さん
〉なにが「悪意のなせる所業」なのか、具体的に挙げ、根拠付きで批評していただけませんか?
はじまり、そもそもこれは「叶わぬ恋」であることが示唆されています。
中盤、思春期男子特有の気持ち悪さで恋心を募らせていく様子が描かれます。
終盤、でもやっぱりこの恋は叶わない、ということが、最悪な形で知らしめられます。櫛に絡まる毛の描写は性行為の暗喩と読みました。
ラスト、指先から離れ落ちていく毛は、これから奈央が次第に遠い存在になっていくことを暗示していると読みました。しかし、それでも隣人であるという関係性はしばらく変わらないという残酷さがかなしいです。
このようにひとりの少年の恋心を完膚無きまでにたたき壊すことで、読者にうすぐらい負の感情を想起させることが目的ではないかと考え、そのような意思を「悪意」と呼んだ次第です。
アンデッドさん
〉『気象』という言葉には大気の状態という意味も含まれているので、間違いではないですね。
〉この場合、雨と異常気象を同一と考えるか、繋がった別個として考えるかという事になります。
繋がった別個として考えるという意味がわかりません。
この場合の『異常気象』というのは、「何らかの原因により雨が降り続いている」という現象全体を指していると思っていたのですけれど、「何らかの原因」だけ取り出して『異常気象』と言い換えるのは不自然だと思いました。
〉ストーリー的に言うと、原因は気象に繋がった更に別の要素にあるとも言えます。ストーリー上の原因が繋がった気象を別個として考える場合、視点主は話の真相を把握してるという事になります。
ネタバレを危惧してらっしゃるのかもしれませんが、この辺り表現が回りくどすぎてなにがなんだかよくわかりませんでした。