要は膨らますにしても、もうちょっと上手くやれよってことですよね。手厳しいなー。
冒頭に関してシンプルにすると、
「午前五時。ようやく寝ついたところで、騒ぐ鳩に起こされた。携帯電話には真由からの着信はなく、失意の中で見上げた空には、ありもしないもやがかかって見えた。」
という感じになるのかな。
でもこれだと、感情の乖離というか、苛立ちつつも冷静であろうとする男の心理がいまいち描けていないように思うんですよ。
一律してこういう取捨をおこなっていて、先達に挑戦していますので手は抜けなかったというのが言い分です。
意味わからんという指摘について、
・黄昏時の朝もや(朝もやは日が出てから立ち上りませんか?)
・卵の文様(そんな卵を見たことがありません)
・「鳩+卵」と「狸−生皮」からの「天秤」という流れ(あくまで僕個人の感覚です)
飲めないのはおそらくこのあたりかなと。
意味わからん場合って、読み手の解釈に委ねる形になるんですが、話の方向性をがっちり決めてあるので、「男の目にはそう映った」と捉えてもらえるだろう、という期待をしてました。
でも、これらは、興味を持ってくれた方が再読したときにちょっと楽しくなってくれればいいな、というものです、と添えておきます。
意味なんておいといて、卑屈で攻撃的なのって楽しいよねっていう話なので。