仮掲示板

裏短編の今日的意義

 大層な表題を掲げましたが、これについては誰かに考えていただくことにして、私は一傍観者としていささか注釈を述べさせて下さい。

〉それに海坂さんのこの企画も早々に取り下げられており、今さら恥ずかしい記録をさらされてご迷惑なんじゃないだろうか?

 特に迷惑ではないです。どちらにしても過去の自分の仕出かしたことである以上抹消するわけにもいかず、こうして記憶にとどめてくれている人も居るくらいなので、想起されるのは一つの歴史として、私の手を離れていることだと割り切っています。
 むしろ恥ずかしいとすれば立ち上げた企画を続けられなかったことに対してで、つくづく自分は飽きっぽい人間なんだなあと思うわけです。しつこく続けていれば何かしら育ったものもあったかも知れないのに。……この点から言っても五年以上「短編」を続けている北村さんは本当偉い。
 飽きっぽい上に忘れっぽい人間なので困ったもんですが、企画を取り下げた経緯もよく覚えてなくて、しかしどうも、あちこちから文句が出て悔い改めた、という覚えがあまり無いんですね。単に面倒になって立ち消えたんじゃなかったか。
 ちなみに長月さんは私の所のポンコツ頁をリンクすることについては、事前に了解を求めて下さいました。決して勝手な所為ではないので、これは長月氏の名誉のために特に述べておきたい所です。

 以下はたぶん蛇足です。投稿もせず読みもしない人間が抽象的なことを言うのは害にしかならないと心得つつ、つい昔を思い出したこともあるので記してみます。
 私が「裏」なんてことを思いついたのは、作品を評価するにあたって、公式にはプラスとゼロしかないんだなと感じたからです。プラスは当然票を得ること、票がなければゼロと言うことです。これはわかりやすい。
 しかし読者からすれば、マイナスという評価もあり得るわけです。それが表に出てきてもいいんじゃないか。掲示板の感想等で表現される部分もありますが、票という形で、公式なものと対応させてみてはどうか。
 書いているうちに思い出しましたが、そういう評価を公的に組み込んだ投稿サイトもあったと思います。500字の心臓とか。今もあるのかな。

 しかし今の私が、是非ともそういう物差しがあるべきだと考えているわけではないです。もしそうなら私が自分でやってます。その時々で「短編」を担う人々が決めていくべきことで、長月氏の今回の企画には私は全く中立です。まあ皆さんが反対するならつぶれるだろうと思ってましたが(ぉぃ)賛同者もあるようで、これは大いに活発に話し合っていただきたい。

 最近の私は申し訳ないのですが関心がよそに向いていて、「短編」の諸作品を読む余裕がなかなかなかったのですが、潜在的一読者として申し上げれば、川野さんが挙げられた作品はどんなもんだろうと食指を動かされています。たぶんこれから読むと思います。読者なんて気ままなもんです。

Re^いくつか:裏短編

 相変わらず変な題名で済みません。
 古参でない私は、今日初めて『裏短編』なるものが過去に存在していたことを知りました。
 あまりものを知らない私ではありますが、意見を述べさせていただきたく、この場を拝借します。海坂氏の記事への返信としているのは、「今日的意義」という言葉に考えさせられることがあったと思ったためです。

 さて、小説等の投稿サイトの中には、批判が風土となっているサイトもあります。昨年夏に私が挙げました『文学極道』がそのひとつと言って良いかと思います。そのような風土の中では、あまりに低級と判断された作品は吊るし上げられることもあるようです。
 しかしながら『短編』の投票方式はそれとは異なり、
〉 私が「裏」なんてことを思いついたのは、作品を評価するにあたって、公式にはプラスとゼロしかないんだなと感じたからです。プラスは当然票を得ること、票がなければゼロと言うことです。これはわかりやすい。
〉 しかし読者からすれば、マイナスという評価もあり得るわけです。それが表に出てきてもいいんじゃないか。掲示板の感想等で表現される部分もありますが、票という形で、公式なものと対応させてみてはどうか。
 と海坂氏が言ったとおりだと思います。
 後日報告しようと思っていたことを先に申し上げますが、同じく昨年夏にその名前が挙げられた『鍛錬投稿室』のマイナスの評点はこれに当たります。私は僅か十日くらいしか見ていなかったのですが、ここでは、つまらなかった、マイナス何点、だけの感想はあまり見られません。おそらく感想にもある程度の質が求められる風土だからだと思います。
 ことあるたびに投票を、感想をと申し上げているつもりの私ですが、それは現行のプラスとゼロのほぼふたつしかない評価をもっと細密にしてもらいたいと思うからです。自分が僅かでも学ぶためにそれが欲しいと思うからです。
 これを理想的に実現できるのは多くの感想なのですが、少なくとも現在の『短編』でそれが早急に実現されることは、失礼ながら考えられません。考えても見ていただきたい。現行の投票方式ですらこの程度の投票数しかなく、常連の感想書きも片手で数えられてしまうのです。それならば手早く何かをするとすればどうするか、それはプラスとゼロの評価にマイナスの評価を加える、その方法として簡単な投票方式を取る、これがひとつの対案となるのです。
 Web世界は匿名のために攻撃性が表れると言われますが、それでもマイナスの評点を入れることには責任を感じると思います。川野氏はそれをしました。氏はおそらく、このようなことを言われることは承知していたと思います。
 また、やはり昨年夏にあったチキン氏の感想を思い出してください。点数を挙げて、批判を受けていました。しかし私は、これもまたひとつの案であり、現状改善のための努力であると思います。このたびの『裏短編』も努力のひとつではないかと、私は思うのです。

 ここまで述べたところ、黒田皐月は『裏短編』に賛成する者だと思われたかと思いますが、そうではなく、明確に反対を表明します。
 『短編』を良いものにしたい、あるいは『短編』から自分が何かを得たいと思うのであれば、自分が努力すべきではないでしょうか。すなわち、投票なり、感想なりがもっと挙げられるべきであり、それによって『裏短編』のような企画の意義をなくしてしまわなければならないと思うのです。半年ほどそこから離れていた私が偉そうに言ってしまったのですが、後日私からも感想を提出します。変われなかった、進歩できなかった私ですが、それでも、書きます。
 投票だけでも良いです。感想も全作品に対して書かなければいけない決まりはありません。自分のため、『短編』のため、理由はそれぞれで構いません。まずは作品に対してもっと多くの意見を聞きたい。
 勝手ながら、『裏短編』は一時期を除いた期間でのあまりの意見の少なさに業を煮やして起こされた企画であると、私は思っています。これを無意義なものにするために、皆様の行動をお願いします。

 末筆ながら、そしてこれも後日述べさせていただこうと思っていたことですが、私はqbc氏の『ひとり短編』にも反対です。個人的なことをサイト『短編』に持ち込んだ乗っ取り行為だと思うためです。ただし、まだ読んではいませんが、面白そうな作品が読める機会が提供されたことでもあり、投票はしませんが感想は書きたいと思っています。

 相変わらず批判ばかりの、黒田皐月でした。この末文はやめるはずだったのに。

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