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本文: 〉 村上春樹が書いたエッセイの中で、気に入っている文章を抜書きします。村上春樹は好きですが、何もかも好きなわけではなく、このエッセイも何だかなあと思いながら適当に読んでいて、だがしかしだがしかし、この言葉はきちんと頭に入れています。 〉 〉「『下手に褒められるよりは、悪口を言われているくらいがちょうどいいんだ』ということがその教訓の一つである。批判されたり悪口を言われたりするのはもちろん面白いことではない。でも少なくとも、欺かれてはいない。」 〉 〉 お腹の中で舌を出しながら相手を褒めることは可能ですが、批評したり批判したりしている時は、きっときちんと作品を読んでいると思います。適当に褒めることなどたやすいんです。 〉 〉 どんなに身内票があったとしても、優勝する作品は優勝すると私は思っています。もし今期に、あらのさんの「地下鉄」があったら、三浦さんの「みやび」があったら、はたしてどうだったでしょうか。その他の多くの追随を許さない優勝作品が今期にまぎれていたら、この結果になるとは限らないと思います。ですから、Kさん。今現役で参加されている皆さんは、本当に全力で1000字を書いてくれているのか私は疑問に思っています。短編の読者は、実力があるからといつも勝たせてくれるわけではありません。今までよりももっと面白いものを読ませて欲しいと思っているはずです。優勝すればするほど長くいればいるほどハードルは高くなるでしょう。今までどおり書いていても、作風が飽きられるかもしれない。ですが作風が同じでもそこに、何かしら訴えるものがあったとしたら、きっと優勝すると思います。 〉 以前のような活気あふれた、すばらしい作品が読めることを私は切に希望します。そしてそういう期は、ずっと心に残るものです。私の心に残っているのは第11期です。あの時の感想票だけ読んでいても心が躍ります。もし、新しく参加された方で、短編がどういう場所かお知りになりたければ、11期をお勧めします。 〉 Kさん、がんばってくださいね。 〉 〉 〉*後で間違いを訂正しました。10期もいいけどね。11期だよー。 〉
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