〉〉6:『多彩青事』
〉〉どうしろと。
〉
〉 メロディーを付けてほしいのです。ほくろのセクシーな女性の声で歌ってほしい。
ああ。マリリン的な、モンロー的な。あるいはガガ的な。
でもほくろのセクシーなガールがほくろのセクシーなガールの歌を歌うってのは、なんだろう、だっちゅーのとかヌーブラヤッホー的な薄ら寒さがありますね。
ゼブラクイーンが“俺がジブラ 元は俺も渋谷あたりのチンピラ”とラップするような。
喩えがよく分かりませんね。はい。
〉〉パンチラインがない。ほくろって気持ち悪い。なんか、実際見るのも好きじゃない。なんでだろう。字面にしても気持ち悪い。ほくろ、って。ほくろ。
〉 そうですね。私にとってほくろの記憶はセクシーでチャーミングなんですが、……あらためて、
〉
〉 見えていなかったほくろもありました。ほくろはやめておきます。
〉 ダイヤと、置き換えてください。(無理っぽいですが、)
個人的な嗜好は大事にしてください。僕も〇〇〇とか〇〇〇〇〇とかなら、うひょッて思いますけど、放送出来ませんからね、黒真珠あたりでいいのかと思います。
でもそれを詞にするとなると、なんか気恥ずかしいのですよ。この愛を伝える語彙がいまの僕にはないのでね。
〉〉詩ならともかく歌詞っていう、歌う前提で考えているのがなんともはや。まあ倦怠感は出ていたよ。
〉〉
〉
〉 はぁ、倦怠感梅雨のけだるさ暑い、熱帯夜。です、今夜は、……
〉
〉感想ありがとうございます。
歌うって体力使いますから、鼻歌ぐらいがちょうどいいですよ。
ピーカン照りの朝、緑の庭で洗濯物を干しながら鼻歌を口ずさむガールのうなじに小さなほくろ。
僕だったらこんな風に妄想に除湿をお願いしてみます。そこで恋が芽生えたらサンキュー梅雨と思えるようになるのかもしれない。サンキューつーゆー。トゥーユー。
こんなことを書いてると不思議とほくろも嫌じゃなくなってくるあたり、日頃の恋愛観が透けて見えるようです。まあひと夏の恋ってそんなもん。