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本文: 〉1 黒い羊 〉いろいろわからないところがあったが、「遊星が大地に挨拶を交わして光り輝く三日前。」の意味がいきなりわからなくて困った。なんだか怖い息子の日記みたいで怖かった。 〉 〉2 カラーコンタクト 〉どれくらい人間関係が苦手な人の小説を読まなくてはならないのかと思う。自分でも書くんだがな。それは小説に対してさみしいことをしていると思う。 〉 〉3 蜘蛛 〉こういう自分の中の言語感覚を生だしで勝負するようなのはチャレンジだと思う。怖くてなかなかやれない。 〉 〉4 歪み 〉こういうのを歪みって言うのは良くないんじゃないのかと思うんだよね。きっと嫉妬を歪みと言ってはいけない。嫉妬で人を殺すのはきわめて正常なことだと思う。 〉 〉5 乾燥胎児 〉切ないが、小説は人前に出る演説とあんまり変わらない。 〉 〉6 エイミー 〉この軽薄で意味のないところがすばらしいと思う。 〉 〉7 パワーストーン 〉なんだか、なるほどなあと思ってしまった。 〉 〉8 春はめぐる 〉なんだか読みづらかったです。幽霊の話というのも本当に多いと思います。嫉妬の話も多いけど。テレビや新聞をにぎわす噂話。こういったことに興味を持たないで生きたいと思っています。絶対私は無理ですが。 〉 〉9 『レッドキングの結婚』 〉これはいい変態小説だなと思いました。かなりテーマはいいんじゃないのかなと思います。おおしい怪獣のうねりと、リカちゃん人形に対する屈服、そして忘却といったあたりの旋律をもっときれいにまとめられたらと思います。 〉 〉10 写真班員と市場 〉何事かを語ろうとしているようなのだが、それが何かは分からなかった。 〉 〉11 新しい神様 〉えー。狐で驚きました。 〉 〉12 糸電話 〉関係ないのですが、伊達さんを「イタチ」さんと呼んでしまい自分に寒気がしました。 〉ギミックでもガジェットでも小道具でもなんでも良いのだけれど、糸電話なんかは良いと思うのだけれど、激しく文章がまだるっこしい。 〉確かにまだるっこしい女の地の文だからまだるっこしくなって当然なのかもしれないけど、そのまだるっこしさは演出でなんとかなったんではないのかなと思った。 〉 〉13 晴れ時々曇りのち晴れ 〉これも激しくどうでもいいなと思った話なんだけど、「エイミー」のどうでもよさとはなんか違って粘っこさが感じられるんだよな。 〉 〉14 家路 〉「あの頃、私は恋をしていた。」の一言でどきどきしました。「今、どこにいるんですか」でしんみりしました。これいいなあ。 〉 〉15 霧 〉「おうい」でちょっと笑ってしまいました。真面目なところでこう言われると緩みます。 〉 〉16 押入れの独楽 〉近代文学を馬鹿にしてるような感じが良いですね。 〉 〉17 目覚めたとき 〉仕掛け方が幻想的すぎるような気がしました。これは、いい女を見つけたというお話なのでしょうか? 〉 〉18 アカシック・レコードをめぐる物語 暗闘編 〉これもまだるっこしいと思った。これは俺の頭の中だけなのかもしれないけど、実は宝物は求めていたものと違うものでした系のお話に読めたので、もっとすっきりさせられたのではないのかなと。 〉 〉19 さよなら 〉これもかなり良い変態小説だと思いました。たぶん今月の怪獣の人形変態小説と合併させるとすごく良い小説になると思います。 〉怪獣、リカちゃん人形、恋愛、放課後の教室、茜色、忘却。すごくイメージ豊かだと思います。 〉 〉20 ワン 〉1000文字になにを垂らしこむかという問題に立ち向かうときのひとつの解がその中にルールを作ってしまうということで、おおよそ「朝日」を「さんさんと輝く朝日」にするか「ほのあかりのような朝日」のどっちにするかといった描写の問題とはほど遠い。 〉そもそも描写って意味あるんだろうか。 〉 〉21 カタマタクラ男爵のトースト 〉老園丁かわいそう。
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